早稲田大学本庄高等学院学校説明会レポート2023
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7月上旬に早稲田大学本庄高等学院(以下、早大本庄)では学校説明会が開催されました。このレポートでは、説明会の様子をダイジェストでお伝えします。
説明会内容
昨年まで数年間は動画配信の形で行われた早大本庄の学校説明会ですが、今年はキャンパスにて対面形式で開催されました。
そのオープニングは応援部による早稲田大学の校歌斉唱であり、豪快な雰囲気で始まりました。
学院長挨拶
続いては校長先生からのお話でした。
そのテーマは「力」でした。今持っている力、足りない力を分析して欲しいという受験生に向けたメッセージから始まりましたが、続いて、高校生活で身につけて欲しい力についての紹介がありました。
その一つ目は言葉の力です。例えば「ふれる」と「さわる」は同じtouchですが受け取り手の印象は異なります。そして、話し手の言いたかったことは選んだ言葉を通じて相手に届きます。
日常的に用いる言葉ですが、伝わる言葉を目指してほしいとのことでした。
二つ目は動作の力です。例えば、ポケットに手を入れながら授業を行う先生もいれば、身振り手振りを用いて授業を行う先生もいます。どちらがいいのかという優劣ではなく、言葉以外にも豊かな表現力が存在するという点に注目をして欲しいということです。
プレゼンテーションする力が大切です。
三つめは存在しないものを感じ取る力です。例えとしてお辞儀をしているラグビー部員を挙げながら監督には言われていないのに、何かいると感じ取り礼をしている部員たちの様子を紹介していました。
自分を知るということ…自分を知るためには「非日常」の中に自分を置く必要がある。早稲田本庄はそれができる学校でありたい。これが校長先生からのお話の前半でした。
そのあとは、学校行事の紹介があり、六大学野球観戦、修学旅行、卒論発表会、探求活動を重視していることなどが話されました。特に、課外活動は豊富に用意されており、「河川調査班」の活動では地域の小学生向け地域貢献活動が行われています。
短期留学、企業や海外の学校との協働活動、各種研修、進路教育など種類も種々様々です。
また、2021年度より日本医科大学の推薦枠が導入され、医学への道が開いています。
これらの教育コンテンツは「世界で輝くWASEDAを実現するためには附属校も世界で輝く必要がある。」という考えが生み出しています。
最後に述べられたのは、地理的に恵まれた環境にはないキャンパスであり、自由な雰囲気が自分に合わないという事例もあることを踏まえて、受験校の一つにするかを自分自身で検討して欲しいということでした。
担当生徒によるプレゼンテーション
続いては、生徒からのメッセージでした。トピック別にそれぞれ担当する在校生が登場し、経験に基づきプレゼンテーションをしてくれました。
早稲田本庄での課外活動について
国際交流(タイ交流)では科学研究について、選抜されたメンバーが英語で発表します。またNY国連訪問などの学外プログラムも準備されており、課外活動には十分打ち込める環境です。
卒業論文を早大本庄では作成することになっていますが、2万字の論文を書かなければ大学進学ができないという、進学の条件の一つになっているようです。
プレゼンをしてくれた方は、「2時間の通学でも学校が楽しいから通えている」と感じています。
他にも高校1年間シンガポールに留学をした方は言語・環境が全く違う中での生活を通じて成長することができたと実感しています。また、兼部が珍しくない早大本庄ですが、4つの部活動を兼部する方はファーストリテーリング社主催の「届けよう服のチカラプロジェクト」の運営に携わる一方、体育行事実行委員長も務めました。自分にとって早大本庄とは「光」であると例え、それは夢、憧れを追える、光のような速さであっという間に進む高校生活を示していました。
さらに、寮生活の魅力を発表された方もいらっしゃいました。早大本庄の寮は校舎まで徒歩15分という利便性を筆頭に、友人とは長い時間一緒にいられること、自習スペースやトレーニングルームが整備されていること、また共同生活の他に個室にて自分で自分の生活リズムを作ることができることなど総合的な魅力を持っています。
所感と2024年度推薦入試に向けて
所感
説明会でお話しになった先生は校長先生のみであり、その他は全員生徒のみなさんでした。また、生徒の方のプレゼンテーションはいずれも自分の言葉で語られていた上にメッセージに温度感のあるものであり、プレゼン力や自主性の高さが感じられました。
キャンパスにおける多様性が早大本庄の特徴に挙げられますが、それを実感させるような説明会でした。
2024年度推薦入試に向けて
説明会の中では入試に向けた話題はごく限られたものでしたが、公開されている情報を元に早大本庄の推薦入試の内容を確認していきます。
早大本庄の推薦入試は、国内生向けのα選抜(自己推薦入試)と帰国生向けのI選抜(自己推薦入試)があります。
α選抜
早大本庄の国内生向け自己推薦入試であるα選抜は1次選考が書類審査、2次選考が面接の2段階選抜です。
1次選考において、出願書類の核となるのは「<α選抜>志望理由書」です。その中では、早大本庄を「第一志望としている理由」、「入学してから自分がしたいと思うこと」、「自己PR」について1000字以内で記入することになります。3点のそれぞれに熟考を要するとともに、手元にある素材を統合して一貫性のある、密度のあるひとつの文章に綴るとなると、全体の構成やストーリーを検討することも必要となります。
2次選考の面接は提出した書類に基づいて行われますが、単に記載されている内容の確認で終わるものではありません。内容の背景にある経験や考えを志望理由や高校在籍中の過ごし方、将来の展望などを通じて多面的に、重層的に質問されると考えると良いです。
そうした時に、書類作成時点から丁寧に自分の経験や考えを洗い出していくことが大切になります。
I選抜
早大本庄の帰国生向け自己推薦入試であるI選抜は1次選考が書類審査、2次選考が基礎学力試験と面接の2段階選抜です。
1次選考において、出願書類の核となるのは「帰国生海外生活調査書」と「<I選抜>志望理由書」です。
「帰国生海外生活調査書」では現地生活での思い出や困ったこと、授業以外に行っていた活動について記します。また、自己アピールを記す欄もあります。
「<I選抜>志望理由書」では早大本庄に入学したい理由、入学してから自分がしたいと思うことを800字以内で記します。
このいずれもα選抜と同様に熟考が求められる内容です。
2次選考の基礎学力試験は数学と国語がそれぞれ30分間行われます。難易度は比較的高くないとされていますが、問題を処理するスピードが求められます。
面接についてもα選抜同様に丁寧な準備が必要です。
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