都立青山高校 2024年度推薦入試:小論文試験
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この記事では都立青山高校(以下、青山高校)の推薦入試の「小論文試験」について解説していきます。
秋も深まり、入学試験が現実味を帯びる感覚をお持ちかもしれません。そのような中で小論文試験に向けたイメージを持つことで力を尽くした準備につながるのではないでしょうか。具体的な行動計画を立てるためにも内容を点検しておきましょう。
例年の出題傾向
青山高校発行の「令和6年度入試 『高きを望め 青山で』」には以下のように記されています。
解答時間は50分で、社会科的な分野と理科的な分野からそれぞれ一題ずつの合計二題出題します。題材となるテーマは、中学校で学習した範囲から出題します。解答する字数は、問題を踏まえて時間内に無理なく書ける字数と考えてください。その中で中学校で学んできた知識を基にして、資料やデータを正しく理解・判断し、正しく表現してください。自分の持っている知識を用いて、テーマについて自分の考えをしっかりと表現してくれれば、十分です。
(「Ⅱ 小論文の概要」より)
実際の問題を見てみると
社会科的な分野は、記述式の設問が続いており条件字数は150~300字程度です。
理科的な分野は作図と記述式の設問が続いており、作図は分野により異なりますが、グラフの作成をすることが多いです。また、記述の条件字数は250字程度です。
また青山高校の公式ホームページで過去問が掲載されているため、確認してみましょう。
青山高校推薦入試の過去問
評価の観点
青山高校の小論文試験における評価の観点は以下の通りです。
① 題意を正確に理解して、きちんと明確にそれに答える。
② 文章を論理的に展開する。
③ 内容は正確な知識に基づいている。
④ わかりやすく書く。(不必要にくどい表現や不自然な語句の使い方は減点の対象)
⑤ 出題に字数制限があるときは、制限字数±20字以内で書く。
⑥ 目に余る誤字脱字は、減点対象となる。青山高校発行「令和6年度入試 『高きを望め 青山で』」より
上記の観点に加えて説明会での情報も加味すると、青山高校の小論文試験においては自由に発想する姿勢ではなく、教科書の内容を網羅し整序して述べる知識と正確性が求められていると考えられます。
得点の分布
まず青山高校の推薦入試全体の配点ですが、2023年度入試から変更されました。
その中身は
・調査書点(内申点)450点、
・個人面接点100点、
・小論文点500点
であり合計1050点満点で選考が行われます。
この配点から考えると小論文点は全体の約50%を占めており、大きな比重となっています。
つづいて小論文試験における受検者の得点分布です。
満点近く得点している受検者が若干名いる一方、一番得点者の多い層は約50%程度の得点層です。つまり高得点者は決して多くないということです。さらに受検者全体を見ると得点の幅は最大で379点の差があります。
上記の通り存在する得点のばらつきの広さを見れば内申点の差以上に小論文試験の結果が合否を左右していると見るべきです。
求められる準備
社会的な分野では資料を扱うことに慣れることが必要です。例年、グラフ・地図・史料等の資料が提示されています。しかも、複数提示されるのでそこに対応できる状態にしておくべきです。
また、解答においては資料の正確な読み取りのできる力が求められます。設問の形式としては受検生の考えを求めているように見えますが、解答の内容も根拠も全て資料に基づいて行うように指示されています。複数の資料を見比べ、何を解答の根拠に使うべきかを正確に読み取れるようにしましょう。
理科的な分野では、教科書に出てくる各分野の基本的な理解を入念に行うべきです。出題分野は各年度で異なりますが、どの出題においても理科の知識が問われています。その為に、どの分野が出題されても対応ができるようにしておきましょう。
続いて、毎年課されている作図についてです。グラフの作成を求められる事が多いですがレンズ(光)に関する出題がされることもありました。基本的な内容に基づいた作図ではありますが知っている知識を、手を動かして実践するためには実際に作図する練習を繰り返し行っておくべきです。授業において作図を行うことはあったかもしれませんが、試験本番でスムーズに手が動く必要があります。そこで、内容を思い出すために各分野を網羅しておきましょう。
また記述の解答については、基礎知識を正確に運用できるようにしておきましょう。考えと根拠を併せて問われることが殆どです。教科書に出てくる内容を知識として断片的に暗記をするのではなく、どうしてそのような結論・結果・知識になるのかの背景と経緯まで理解しておく必要があります。
また両方の分野に言えることですが、スピーディーに資料を把握する力が必要です。複数の資料が提示されること自体、時間を要する可能性が高いので注意が必要です。さらには記述の量は一般的な量ですが決して少なくありません。分野が2つに分かれていることも踏まえると、スピード感が大切です。
スピード感を出すために解答を作成する際には、書くべき内容の把握とそれを正確に伝えるための順番を決める力つまり構造化する力も重要となります。
上記にて解説した通り、青山高校の今年度の小論文試験の配点は、試験全体のおよそ50%を占めます。今年度の合否は小論文試験にかかっていると言っても過言ではありません。事前準備に適切な対策さえすれば、本番で巻き返すことは十分に可能です。対策を万全にして臨んでみましょう。
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