早稲田大学グローバル入試とは?民間英語試験スコアが活用できるAO入試を解説
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早稲田大学のAO入試には様々な入試方式がありますが、そのうちの1つに英語能力に優れた学生や、将来海外で活躍できる人材となる可能性を備えた学生を募集する「グローバル入試」があります。主に英語能力を重視した試験で、出願には民間の英語試験であるTOEFLやTEAPなどのスコアが必要となります。
この記事では、早稲田大学をも検討している受験生に向けて、グローバル入試の概要や試験で求められる素養についてご紹介します。
目次
グローバル入試には、民間英語試験スコアが必須
グローバル入試は、政治経済学部と社会科学部で実施。出願は8月の頭から始まり、9月の終わり頃に合格者が決定します。
対象者は日本の高校を卒業する予定の3年生および帰国生。「グローバル」とは入試の対象となる学生を指しているのではなく、「グローバルに活躍できる人材になり得る学生」を示していると考えられます。
グローバル入試では出願書類として、自分の英語能力を証明するために民間の英語試験のスコアカードを提出しなければなりません。このスコアカードは学部によって利用のされ方が違うため、出願時に要確認です。
以下、各学部の出願書類や試験の特色を見ていきましょう。
政治経済学部のグローバル入試
政治経済学部のグローバル入試に必要な出願書類は以下の通りです。
・入学志願票
・出願資格の証明書類
・活動記録報告書
・活動内容証明書
・英語能力試験のスコアカード
「英語能力試験のスコアカード」とは、民間で受けられる英語試験のことで、政治経済学部では以下のいずれかのうち1種類のスコアを提出する必要があります。
・TOEFL(iBT/PBT)
・TOEIC(Listening and Reading)
・IELTS(Academic)
いずれの試験を利用したとしてもスコアカードの原本が必要となります。また、2019年度の試験の場合は2017年12月1日~2018年7月8日の間に受験したものが対象となっています。つまり最近受けた英語試験のスコアカードでなければ認められない、ということですね。
この他に政治経済学部のグローバル入試では活動記録報告書と活動内容証明書の提出も求められます。
活動記録報告書は生徒会活動や学芸大会、もしくは何らかの優れた技術・能力に関する資格といった様々な活動を通して学んだことや、今後にどのように活かすかを記入することが求められます。活動内容証明書とは、活動記録報告書の内容を証明する書類です。
このようにスコアカードの他に活動記録報告書と活動内容証明書の提出も求められますので、『英語能力が優れていれば合格できるわけはない!』ということを覚えておいてください。
社会科学部のグローバル入試
社会科学部のグローバル入試では、日本語で学位を取得する「一般プログラム」と、英語で学位を取得する「ソーシャルイノベーションプログラム」の2種類のプログラムから希望する方を選択することができます。
いずれのプログラムも、国内外の出身を問わず出願できますが、出願資料として以下の民間英語試験のうち、いずれかのスコアカードの提出が求められます。
・英検
・TEAP
・TOEFL iBT
・IELTS(Academic Test)
政治経済学部でも英語試験の受験日の制限がありましたが、2019年度の社会科学部グローバル入試では『2016 年8月1日以降に受験した試験結果』が必要でした。社会科学部と同様に、最近受けた試験結果でなければならないということです。
さらに、ソーシャルイノベーションプログラムに出願する場合は、上記の英語試験それぞれにおいて早稲田大学が定めた一定のスコア(Band 2以上)を保有していなければなりません。
2019年度のソーシャルイノベーションプログラムにおけるグローバル入試で定められた、それぞれの民間英語試験で必要なスコアは以下のとおりです。
Band | 英検 (CSEスコア) |
TEAP | TOEFL iBT | IELTS (Academic Test) |
Band1 | 2630以上 | 400以上 | 95以上 | 7.0以上 |
Band2 | 2304~2629 | 334~339 | 72~94 | 5.5~6.5 |
Band3 | 1980~2303 | 226~333 | 42~71 | 4.0~5.0 |
Band4 | 1980未満 | 226未満 | 42未満 | 4.0 |
同じ社会学部のグローバル入試ですが、一般プログラムに出願するかソーシャルイノベーションプログラム出願するかで英語試験の扱われ方が変わってきますので、覚えておきましょう。
他にも出願書類として、ソーシャルイノベーションプログラムの場合はエッセイの提出が必須であり、一般プログラムでエッセイの代わりに海外経験をアピールする『海外活動報告書』とそれを証明する『海外活動経歴証明書』の提出が必須となります。
早めに民間英語試験の対策を始めよう!
グローバル入試を受験するための英語スコアを獲得するまでには、もちろんそれなりの時間がかかります。
例えば、英検のCSEスコアでA2レベルとされる1728点(高校中級程度とされる英検準二級の合格基準スコア)で持っている人が、社会科学部のソーシャルイノベーションプログラムに挑戦するとします。
グローバル入試の出願資格として必要な英検のCSEスコアは、B2として定められている2304点。これだけの点数をあげるためには、一般的におよそ400時間の勉強が必要となります。(*1)
グローバル試験の対策の第一歩として、なるべく早い段階で英文法の基礎や英単語を徹底しましょう。民間英語試験では、リスニングやリーディングなどのインプット能力だけでなく、ライティングやスピーキングといったアウトプット能力も測定されます。アウトプット能力を高めるためにはいち早く基礎を固め、繰り返し演習をすることでコツを掴むことが重要です。
受験は「頑張れば越えられる」程度の少し高めの目標を設定し、それに向けて継続的な努力あるのみ。「どうやって勉強を始めたらいいかわからない」「志望校合格までにどんな力をつけたらいいの?」とお悩みの方は、ぜひ洋々の個別相談へお越しください!。
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(*1)参考元https://support.cambridgeenglish.org/hc/en-gb/articles/202838506-Guided-learning-hours
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