【保存版】早稲田大学政治経済学部グローバル入試の『活動記録報告書』の書き方
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本記事では、早稲田大学政治経済学グローバル入試の提出書類の一つである活動記録報告書の書き方を紹介します。
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目次
早稲田政経のグローバル入試とは?
グローバル入試とは、早稲田大学政治経済学部で行われるAO入試。政治学科・経済学科・国際経済学科で合計およそ50名を定員とします(2019年度現在)。一次試験は論文審査、二次試験は面接が行われ、二次試験の合格は9月末と、他大学のAO試験と比べると早いうちに合否が決定します。
書類応募をした受験生は全員一次試験の受験が可能。応募に必要な書類は下記の5種類です。
① 入学志願票
② 出願資格の証明書類
③ 活動記録報告書
④ 活動内容証明書
⑤ 英語能力試験のスコアカード
中でも重要になるのは③の活動記録報告書。これは、中学卒業後から高校在学中にかけて行なった生徒会活動や部活動、ボランティアなどを通し「何を学んだか」と「その経験を大学での学びや将来にどう活かしたいか」をアピールするためのものです。具体的には、下記の3つのいずれかに該当する活動を記すことが求められます。
a.生徒会、地域活動、ボランティア活動等
b.学芸、弁論、スポーツ等の大会・コンクール・展覧会等
c.技術および能力に関する資格や科目の秀でた成績
活動記録報告書ではまず、活動内容欄に自身の活動を3つまで記載することができます。そして、その活動から「学んだこと」とそれを「どう活かしたいか」についてそれぞれ300〜400字で記述します。活動内容はa,b,cのいずれかに該当すれば、その3つの全てが同一カテゴリである必要はないため、さまざまな活動をしてきた人は多角的なアピールが可能です。
限られた文字数のなかでどのように活動記録報告書を書けば良いか、本記事ではその書き方のポイントを解説します。
活動記録報告書には公的な証明書が必須
活動記録報告書に記す活動には、公的な証明書が必須となります。例えば模擬国連は参加証明書が発行されるため、それを証明書としてコピーし添付するなど、その活動を裏付ける証拠が何かしら必要になるというわけです。
この要件を見ると、一見「そんな立派な活動経歴はない」とひるんでしまう受験生もいるかもしれません。しかしこの「証明書」とは、学校で記入してもらえば大丈夫。例えば、部活動を成果として提出したい場合、活動内容証明書を顧問の先生に書いてもらえばOK。もちろん部活動に限らず、ボランティア活動や課外活動などもこれに当てはまります。
証明の発行元が大きな組織であろうと学校であろうと、選考で有利・不利になるということはありません。目立った経歴がなくても、大学での学びにつながる内容であればどのような経験を書いても大丈夫です。中には、「興味のあるテーマについて、授業内や課外活動で自主的に調べレポートを作成し、それを先生に見てもらった」という活動を書いて出す受験生も。「これって活動記録になる?」と疑問に感じるものは、「証明書を出してもらえるかどうか」を学校に問い合わせてみましょう。
挙げた活動すべてについて触れつつ、どれか一つにボリュームをもたせる
「何を学んだか」と「その経験を大学での学びや将来にどう活かしたいか」の設問のうち「学んだこと」の抽象度があまりに高いと、「どう活かしたいか」につなげることが難しくなります。
例えば、部活動と生徒会活動、ボランティア活動から学んだことを一つにまとめようとしても、それぞれの活動の背景や内容が異なるため、「どう活かすか」が曖昧になり、結果として「誰にでも書けるような」ものになってしまう可能性もあるのです。
こうした状況を避けるために有効なのが、「フォーカスして書く」という方法。2つの活動に関する記述のボリュームは抑えめにして、ひとつの突出してアピールしたい活動をメインに書いてみましょう。また、活動から学んだことや活かしたいこと方向性が3つ全てであまりにもバラバラだと文字数を使ってしまうため、書く内容の系統の近い活動2つをまとめて書き、「◯◯(活動)とXX(活動)からAを学んだ」としてしまうのも、ひとつの手段として考えられます。
経験の「見せ方」はコントロールできる
特に「書きたいことが多くてまとまらない」「どんな側面をアピールしていいかわからない」という方は、ある活動のどんな側面を取り上げるかということと、学びの具体性レベルを調整してみるということを意識してみてはいかがでしょうか。
たとえば、「部活動で部長を務めリーダーシップを学んだ」と書くと、かなり抽象レベルの高い(=具体的でない)話になってしまいますが、「リーダーシップ」は「複数人チームの和の作り方」「率先して物事を前に推し進める力」「チームの覇気が下がったときにモチベーションを鼓舞する力」「常に先回りして、皆のためにベストな方法を導き出す力」など、様々な角度や具体度で定義することができます。
このように、自分が最もアピールしたい資質や、あるいは他の資質とつなげやすい形に経験の見せ方を工夫すると、受験生自身をより多面的に見せてくれる活動記録報告書が完成します。
組み合わせのtips
基本的に、活動記録報告書では大学で学びたいと考えている自身のテーマに関連したものを書くのが最も書きやすいはずです。学びたいことをより効果的に相手に伝えるために、活動記録報告書に書く内容をテーマに絡めて書くという方法もあります。
たとえば、「模擬国連に参加して、もともと興味があった女性の社会進出問題について学ぶことができた。大学ではより深くこのテーマを追究したい」という内容と「バスケ部で部長を務め、これまでにない練習方法やフォーメーションを積極的に提案し、チームの新しい可能性を広げたことで大会優勝を勝ち取った」という内容の2つを書きたいとしましょう。
このとき、この2つをうまく組み合わせることで「女性の社会進出問題について、これまでにない角度からの論点や案を提示し、2040年には日本における女性の社会進出問題の第一人者として活躍したい」という主張につなげることも可能です。
すべての要素は「伝えたいことをよりよく伝えるためにある」ということを念頭に置き、テーマを組み合わせて書くことで、その人自身をより詳しく伝えることができます。
おわりに
活動記録報告書では、受験生が充実した学校生活を送れていたかどうか、その経験を活かす力があるかどうかを見極めるという目的があります。活動から得たものを言語化し、将来にそれを活かす見通しが立てられる力があるかどうかを測ることで、早稲田の政治経済学部で学ぶにふさわしい人材かどうかが試されているのです。
また、2で問われる「大学での学びにどう活かしたいか」という設問では、回答を通して「学びの方向性やカラーを鑑みて、それをやりたいなら早稲田の政経がベストである」と読み手に思ってもらう必要があります。これらの要件を満たすよう「自分のどのような側面をどう見せるか」を意識してトライしてみてください。
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