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洋々LABO > 書類・試験対策 > 出願書類 > 【慶應法FIT入試】2次選考の対策方法

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慶應義塾大学法学部FIT入試には、出願資格の異なるA方式・B方式の2種類があり、それぞれ異なる二次試験が課されます。

本記事では、FIT入試の二次試験における方式別の試験対策をお伝えします。

FIT入試の全体像と、二次試験の受験資格

FIT入試は、慶應義塾大学法学部で実施されている入試の一つです。

A方式は出願要件がなく、一次試験では書類審査、二次試験では論述試験とグループ討論が課されます。一方、B方式は成績全体の評定と、英・国・数・地歴公民の評定の両方が3年間を通じて4.0以上あることが出願要件。一次試験は書類審査、二次試験は「総合考査Ⅰ・Ⅱ」と呼ばれる2つの小論文試験と面接が課されます。

それぞれの方式に関するより詳しい情報は以下の記事を参考にしてください。

【解説】慶應法FIT入試A方式の全体像
【解説】慶應法FIT入試B方式の全体像

二次試験の受験資格は?

FIT入試の二次試験を受験できるのは一次の書類審査に合格した受験生のみ。一次試験の書類審査ではA方式・B方式共通で志願者調書と志望理由書の提出が求められます。A方式ではこれに加えて自己推薦書Ⅰ・Ⅱが、B方式では調査書が求められます。

B方式で必要となる調査書は、高校の担任教員や学校長が記入するため、受験生の負担はありません。それに対してA方式に必要な自己推薦書Ⅰ・Ⅱは、2つ合わせてA4で2枚以上の記述が必要になるため、かなり入念な準備が必要。特にA方式では出願の際に評定平均が求められない分、他の受験生と比較して自分のどのような部分が優れているか、どのような高校生活をおくってきたかを試験官にアピールする必要があります。

それぞれの書類の書き方については以下の記事を参考にしてください。

【慶應法FIT入試】自己推薦書と志望理由書の書き方
【慶應法FIT入試】志願者調書の書き方のポイント

A方式・B方式の二次試験対策方法

A方式の二次試験対策

A方式の二次試験は ①論述試験 ②グループ討論 の2つです。それぞれについて対策方法を解説します。

論述試験

公式情報では、試験内容について以下の通り公開されています。

・教員が模擬講義を行い,講義後に論述試験を行います。試験では,法律学ないしは政治学の修得に必要な理解力,考察力,表現力などを評価します(両学科とも同時に同一の内容にて実施します)。

・50分講義のあと、45分で論述。

聴講するのは大学一年生レベルの講義であり、事前に予備知識などを特別身につけておく必要はありません。とは言え、講義で扱われるテーマやトピックの背景をその場ですばやく正確に理解するためにも、法学や政治学関連の新書を読んでおくことや、日頃から政治経済系のニュースに触れておくなどは言うまでもなく重要です。また、現代社会や公民といった高校の科目も一通り復習してから望むとより安心して試験に臨めます。

課される論述は、400字程度の講義要約と、600字から800字程度の小論文です。要約に関しては、

①講義内で取り扱われたテーマやトピックがどのような問題に関連しているか
②現状はどのような議論があるのか
③解決や議論の発展に関して、どのような方向性があるか
④その方針が選ばれた根拠は何か

の4点をおさえた構造でまとめましょう。

小論文については、講義内容の要約を踏まえた上で、自身の視点からの意見を述べられれば問題ありません。一般的な小論文試験の対策をしていれば問題なく合格ラインを越えられます。

グループ討論

公式情報は以下の通りです。

・6~7名程度からなるグループに分かれ,与えられたテーマについて討論(45分間)を行います。 理解力や表現力,社会性や自分の考えを主張する能力などを考査します。

・討論の開始前に全員に各2分間で自己アピールを兼ねた自己紹介を行ってもらいます。また,討論終了後,担当教員より質問することがあります。

グループ討論は意見を戦わせるディベートではなく、テーマに関する議論を深めることが目的です。まずは全員の意見を聞き、それぞれの良いところを見つけ、その場には提示されていない新たな論点を提示するなど、場の活性化を意識しましょう。

やりがちな失敗は、自身の意見の優位性を示そうとすることや、他人から出た意見の優劣を比較してしまうこと。議論には正解がないため、「誰の意見が優れているか」という視点でい臨まないように注意しましょう。

グループ討論の開始前に、1人あたり2分間の自己PRプレゼンを行います。基本的なプロフィールに加え、自身の性格や持ち味を簡潔に説明し、討論においてどのような立ち位置で議論に加わりたいかを述べられると、面接官もあなたという人物をより理解しやすくなります。

B方式の二次試験対策

B方式の二次試験は ①総合考査Ⅰ・Ⅱ ②面接 の2つです。それぞれについて対策方法を解説します。

総合考査Ⅰ・Ⅱ

公式情報は以下の通りです。

・与えられた資料(グラフ,表,データ,条文,判例など)から読み取れることを400字程度にまとめてもらいます。社会科学に必要な論理的な思考力,考察力を評価します。

・与えられたテーマのもと400字程度の小論文を書いてもらいます。ここでは,創造力,独創性,発想力を考査します。

・Ⅰ・Ⅱともに45分。

総合考査Ⅰは、図表から客観的に読み取れる事実を抽出し、そこに自身の解釈や意見を述べる力が求められます。出題はワンパターンのため、過去問を数年分解き、市販の問題集で類題を解くことで十分対策が可能です。

総合考査Ⅱは、年度によって出題分野や問題の形式も変わりやすく、傾向の把握が難しいのが難点。解決策を立てるために前提を定義する力や、ディベート式に対立する意見のそれぞれを説明する力など、汎く柔軟な思考力と回答の文章力が必要になります。どの問題にも共通するのは、正確に文章読解をした上で、設問の出題意図を見抜く力が要求される点。問題を解く際は、問題に対して最も説得力のある答え方を意識しながら回答を作りましょう。

面接

B方式では、10分間の個人面接が行われます。受験生1人につき面接官は教授2人。主に出願書類に基づいて質問されます。志望理由だけでなく、なぜ法学を学びたいと考えたのか、他に興味のある学問分野は何か、留学は考えているかなど、学問を中心とした質問が多い傾向にあります。

中には、「そのような考えを持っているのであれば、法学ではなくこちらの分野のほうがより適切ではないか」という質問がなされることも。「なぜ法学という視点から学問に取り組みたいのか」「それが慶應である必然性はなにか」という2つについては必ず答えられるように準備しておきましょう。

終わりに

慶應法学部FIT入試の二次試験は、全てのAO入試の中でもかなりハイレベル。特に論述試験や総合考査で合格ラインに達するための思考力や記述力を身につけるには、単なる小論文のトレーニングだけでなく、より慶應法学部に合う形で対策を取る必要があります。

洋々では、慶應法学部FIT入試に特化したサポートを行なっています。対策を早めに始めて自信を付けたい方、短期間で合格を狙いたい方もぜひ一度ご相談ください!

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