【慶應SFC】AO入試面接試験の対策ポイント
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こんにちは。洋々編集部です。
突然ですが、皆さん、面接は得意ですか?
筆者は「失敗して恥ずかしい思いしたくない!!!」「イケてるふうに見られたい!!!」と無意識のうちに肩に力が入ってめちゃくちゃ緊張します。面接室のドアを開ける前に「ショートコント、面接」とつぶやいて「今からやるのはショートコント。今からやるのはショートコント。今からやるのはショートコント……」と言い聞かせて心の平静を保ちます。これは昔インターネットで得た有益な知識のひとつなので、皆さんもぜひ真似してみてください。
AO入試において、最もポピュラーな選抜方法である面接。同じように「わたし、面接が大得意です!!!」と自信を持って言える受験生はなかなか少ないのではないでしょうか? 面接は一人で対策することが難しいこともあり、「苦手!」「緊張する……」という受験生が圧倒的多数派のはずです。
しかし!面接は避けては通れない!
ならば対策するしかない!!!
そして朗報!一人でもできる面接対策があります!
実際、面接にはある共通した対策があるんです。加えて、大学ごとの質問の傾向を掴んで引き出しや枠組みをあらかじめ用意しておけば、かなり安心感をもって本番に臨むことができます。
本記事では、慶應SFCのAO入試二次試験で課される面接の対策方法をお伝えします!
優先順位:「SFCにいそう」感>>>優秀さ
ぶっちゃけ、面接ってめんどくさくないですか。
だって、受験生側の準備が大変なことはもちろん、大学側もめちゃくちゃ労力割きますよね。一人に10分使っても、100人くれば面接だけで16時間以上。喉、擦り切れます。で、そこからさらに評価を実際に対面で質問をする時間だけでなく、受け答えや態度をチェックしてさまざまな項目から評価を下さなくてはなりません。えっ?自分の研究と普段の授業と事務仕事と入試の準備の準備もあるのに!? 教授、死んじゃう!
それなのに、大学はどうしてAO入試をするのか? それは、AO入試は「大学と受験生の相性」を何よりも重視した入試方式だからです。実際、SFCはAO入試向け資料の冒頭にこんな宣言をしています。
AO入試は一定の条件を満たしていれば自らの意思で自由に出願できる推薦者不要の公募制入試です。入試内容の特色は筆記試験や技能試験などの試験結果による一面的,画一的な能力評価ではなく,中学校卒業後から 出願に至るまでの全期間にわたって獲得した学業ならびに学業以外の諸成果を筆記試験によらず書類選考と面 接によって多面的,総合的に評価し入学者を選考するものです。 募集定員の限りもあり,選考という形式をとらざるを得ませんが,アドミッションズ・オフィスは入学志望者と大学が互いに望ましい「マッチング」を創り出すための出会いとコミュニケーションの場です。
(引用元:アドミッションズ・オフィスによる自由応募入試(AO入試))
「マッチング」!!!! なんとも革命的な言葉です。つまり、大学から見て「この受験生がウチの大学に入ってくれたらきっと活躍してくれそうだな」「こんな子を教えてみたいな」と感じてもらえるかどうかが勝負の分かれ目と言っても過言ではありません。皆さんがするべきは「優秀な人材としてみなされること」以上に「SFCフィットした学生であること」を伝えること。ここをまずは前提として押さえておきましょう。
「優秀さ」とはアピールするものではなくて、滲み出るもの。口でいくら「自分は優秀です」「こんなすごいことをしてきました」とアピールをしたところで、その実績をどれくらいすごいと判断するのは大学側。一方、考えや信念を持って行動を起こしてきたことや、なぜ自分がSFCに入るべきかをロジカルに説明できれば、その姿から面接官は優秀さを感じてくれるわけです。「俺スゴい」アピールよりも、SFCに寄り添ったアピールを肝に銘じてください。
じゃあSFCフィットした入試対策ってどんなもんなワケ?
面接は、「自分、SFCを120%使い倒せるで?」という気概でカチコミにいくしかありません。そのために重要なのは、「書類に書いた内容を基に、密度の高い対話」を意識すること。これこそがSFC面接対策で最も重要なポイントです。
SFCの面接は、受験生1人に対してなんと教授が3人。しかも、一人あたり30分もの面接が行われます。すごい太っ腹! マッチングはお互いにとって良い関係が見込めそうだと感じられて成立するもの。SFCが大学と学生の相性を重視している校風が感じられますね。
面接で訊かれのは主に志望理由書を軸とした内容。しかし「志望理由くらい楽勝じゃ〜ん!」と侮るなかれ。SFC面接の真髄は「対話」にあるのです。
たとえば過去には、このようなやりとりがなされています(※洋々卒業生による談)
面接官:あなたが志望理由書に書いてくれたこれ(外国語教育を軸にした研究テーマ)について説明してください。
受験生:はい。〜〜〜(説明)…つまり、正しい外国語教育が必要なのではないかと考えています。
面接官:ふ〜ん。正しい教育って何? 僕は「正しい言葉」ってそんなに重要じゃないと思うんだけど……。コミュニケーションの中で誤解ってしょっちゅう生まれるし、むしろその誤解や異なった解釈があるからこそコミュニケーションは面白いんじゃないの?
受験生:〜〜〜〜!?!?!!?!?!?
このように、志望理由書に書いた内容をただ口頭で説明し直すだけでなく、志望理由と紐づく研究テーマを本当に突き詰めて考えているかという観点から、さまざまな矢が飛んできます。SFCは、学生の研究意欲をとても大切にします。テーマについて理解度の異なる人々(=受験生と面接官たち)のあいだで対話を重ね、受験生が自分のやりたいことを聞き手に分かってもらえるように説明できるかどうか。そのコミュニケーション力こそが、SFCの二次試験対策の要です。「コミュ障だから無理〜〜〜!」と絶望する必要はありません。コミュニケーション能力とは、「話す力」だけでなく「聴いて話す力」なのです。
具体的にどう対策をすれば良いのか? まずは、一次審査の書類の質を徹底的に上げましょう。ここがダメだと、そもそも二次試験に進めません。そして二次試験において、本気の対話でぶつかれるテーマを選んで書ききりましょう。
【保存版】慶應SFC AO入試 志望理由書・自由記述の概要とポイント
そして、志望理由書で書いた研究テーマを基に、どんな質問がされそうかを徹底的に洗い出してください。反論されそうなところ、疑問が残されているところ、書類の制限内では表現しきれなかったところ、矛盾が生じる可能性のあるところ……とにかく自分の研究テーマの穴という穴を網羅しましょう。
そして、その穴に対してどのような切り返しを用意するか。しかも、穴は一回埋めて終わりではなく、自分の答えた内容からさらに別の疑問や反論を提示される場合がほとんどです。本番では、想定外に踏み込んで質問されることもあるでしょう。「うっ……」と答えに詰まってしまったとしても、自分のテーマの最も重要な点と弱点の両方を自覚した上で面接に臨めば、「こういう立場から考えると、こういうことになる」という論を展開しやすくなるはずです。
勘違いしないで!「SFCっぽさ」なんてものは存在しないの!!!
SFCで頻繁に耳にする「文理融合」や「問題解決」。「これとこれの文理融合でこんな問題解決したいってSFCっぽくない?」という声をよく聞きます。が、残念!「SFCっぽい」なんてものは存在しない!!!
先ほども述べたとおり、SFCは「この受験生はなぜこのテーマで研究をしたいのか」「この研究テーマにはどんな意義があるのか」「これをもっと面白くするためにはどんな視点から議論を深めていくべきなのか?」といったことを徹底的に重視します。つまり、どんな研究テーマであろうとも、そこに向かう姿勢に研究への熱意があるか、その研究に本当に意義があると受験生が信じているかどうかが非常に重要なのです。決して「最先端の研究をしたい」「地方創生に関わりたい」「世界規模の問題にチャレンジしたい」から「SFCっぽい」なんてことはありません。
SFCキャンパス内のリアルな研究事情についてはこちらの記事をどうぞ!
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