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洋々LABO > 洋々コラム > 大学を知るなら、オープンキャンパスじゃなくて平日の大学に行ってみよう!

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大学の雰囲気や学部の入試情報を集めるためにオープンキャンパスに参加する受験生は多いはず。しかし、実は校風を知るのに最もおすすめなのは、オープンキャンパスではなく「大学の授業がある平日の日中」なのです。

今回は、平日の大学のキャンパスに遊びに行くメリットと、都心の大学訪問に便利なオリジナルルートをご紹介します!

「普段のキャンパスの雰囲気」や街の様子を知れる

平日に大学訪問をするメリットはなんと言ってもこれ。オープンキャンパスはいわば「お祭り」状態なので、キャンパスや周囲の街の様子を正確に知ることはできません。特に静かなキャンパスで落ち着いた学生生活を過ごしたい人や、にぎやかで活気あるキャンパスを好む人は、普段のキャンパスの様子をチェックしておくべきでしょう。入学してから「キャンパスがあまり好きになれない」という理由で大学から足が遠のいてしまう…なんていう人も。

平日の日中であれば、学生たちが普段どおり通学して授業を受けています。どのような雰囲気の学生が通っているのか、キャンパスは全体的に活気があるか、落ち着いているか、外国人留学生はどの程度いるか、先生と学生の仲はどうか、などなど、気になるポイントを確かめてみましょう。また、都会的で洗練されたキャンパスを好む人は、大学の設備や施設の綺麗さ、通っている学生のファッションなどをチェックしてみても面白いもしれませんね。

個人的なオススメチェックポイントはずばり「学生食堂」。お昼時の学食の混み具合やメニューの豊富さなど、「在校生ならでは」の視点で学食を訪ねてみると、「もしここに入学したら……」という想像が広がって楽しいはず! 昼時に激混みの学食であれば、近くに購買やコンビニ、飲食店などを見つけておくことも忘れずに。学生食堂はお昼時だけでなく、勉強をしたり、おしゃべりをしたりする学生が集まりやすい場所なので、ある意味で最もその大学の学生の雰囲気を表す場所かもしれません。

またキャンパスだけでなく、街の様子もよく見ておきましょう。通学の時間帯に最寄り駅はどの程度混雑するのか、駅からキャンパスまでのアクセスは良いか、キャンパス周辺にお店や飲食店などがあるか、治安はどうか、近くに遊びに行ける場所はあるか。もし気になるポイントがあれば、チェックしてネットで情報を集めてみると良いでしょう。もちろん通うのは大学ですが、毎日通う場所だからこそ、好きになれる街であるほうがより楽しい学生生活を送れるはずです。ぜひ直接、街の「歩き心地」をチェックしてみてくださいね。

気になる先生にアポを取って研究の話を聞けるかも?

せっかく平日の大学に行くのであれば、思いきって気になる大学の先生に会いに行ってみるのもいいかもしれません。特にAO入試を考えている人は、入学後に学びたい分野や研究室の教授に会うことは、とても良い刺激になるだけでなく、志望理由や入学後の展望のオリジナリティにもつながるはずです。

大学の先生は非常に多忙なため、メールでのアポイントメントは必ず取りましょう。その際も「自分はどのような者で、なぜ先生に会いたいのか」を明確にした上で、丁寧なお願いの文章を書くように心がけてください。可能であれば、メールを送信する前に学校の先生などに一度チェックしてもらうと安心です。アポのOKをいただけたら、事前に質問したいことや気になることを箇条書きにし、「どんな話を聞きたいか」を明確にしてから研究室を訪ねると、収穫の多い訪問になります。多くの研究者は学びたい意欲のある人を温かく歓迎してくれます。最初は少し勇気が必要ですが、「断れられても仕方ない」という気持ちで、ぜひチャレンジしてみてください。

どんなコースがオススメ? 都心の大学を回ってみよう!

東京は電車やバスが発達しているため、うまく組み合わせれば、複数の大学を一度に効率よく回ることができます。
以下、電車で回るのに便利なコースを紹介します。

やっぱり二強! 早稲田と慶應は乗り換え一回で。

言わずもがな人気の高い「早慶」。早稲田大学の本キャンパスは東西線早稲田駅に、慶應義塾大学の三田キャンパスは都営三田線・浅草線の三田駅が最寄り駅です(三田キャンパスはJR山手線田町駅も最寄り駅。ほぼ同じ位置にあります)。早稲田駅から東西線で西船橋・東葉勝田台方面へ向かい、大手町駅で都営三田線に乗り換えられます。もしくは、お隣の日本橋駅で浅草線への乗り換えも可能。どちらも一回乗り換え、25分程度で到着です。

早稲田大学早稲田キャンパス(通称「本キャン」)には、政治経済学部・法学部・教育学部・商学部・社会科学部・国際教養学部・文化構想学部・文学部が、慶應の三田キャンパスには、文学部(2~4年)・経済学部・法学部・商学部(すべて3・4年)が設置されています。早稲田の文系学生は1年生から4年生までが早稲田キャンパスで学び、慶應の文系学生は1・2年生を日吉で過ごします。

オススメのコースは、東西線高田馬場駅から早稲田キャンパスまで歩き、早稲田キャンパスを見てから三田キャンパスに行くルート。高田馬場は早大生のたまり場で、飲食店やカフェなども多く、肌で早稲田周辺の雰囲気を感じることができるはず。高田馬場から早稲田キャンパスまで歩いて通学する学生も多く、「馬場歩き」と呼ばれます。

キリスト教系の大学比べ。立教と青学は山手線一本!

偏差値問わず根強い人気のあるキリスト教系大学。特に立教大学と青山学院大学は共に都会的で洗練された雰囲気があることから、併願する受験生も数多くいます。両方ともキャンパス内に立派なチャペルがあり、礼拝やコンサート、卒業生の結婚式が行われることも。

立教大学の池袋キャンパスには、文学部、異文化コミュニケーション学部・経済学部・経営学部・理学部・社会学部・法学部が設置されています。池袋駅西口から徒歩7分のところにあるキャンパスは、繁華街の喧騒から離れた落ち着いた雰囲気でありながら、歩いて10分以内で駅周辺のため、利便性も抜群。キャンパスの立地条件としては非常に良いでしょう。

一方、渋谷と表参道の間に位置する青山学院大学青山キャンパスは、まさに華やかな都会のど真ん中。キャンパス周辺にはおしゃれな飲食店やカフェだけでなく、ファッションやカルチャーを中心にさまざまな商業施設が揃っています。青山キャンパスに設置されているのは、文学部・教育人間科学部・経済学部・法学部・経営学部・国際政治経済学部・総合文化政策学部です。

2つのキャンパスへのアクセスは山手線池袋駅から渋谷駅へ一本、乗り換えは不要。20分程度でアクセス可能です。青山キャンパスは渋谷駅から徒歩10分程度ですが、宮益坂に向かってまっすぐ一本のため、迷うことはないでしょう。帰りは表参道駅に向かえば、華やかな街歩きを楽しめるはず。逆ルートで青山キャンパス→池袋キャンパスでも利便性は抜群。自宅や滞在地から行きやすいコースを選びましょう。

お隣の駅、徒歩でも行けます。法政市ヶ谷キャンパスと上智四谷キャンパス。

中央総武線で一駅、市ヶ谷駅と四ツ谷駅が最寄りの法政大学と上智大学。立教・青学ペアに負けず劣らずの都心ですが、こちらのペアはどちらかというとビジネス街寄り。特に市ヶ谷は靖国神社や有名私立女子校も多く、落ち着いた雰囲気です。2つのキャンパスのあいだは2キロ弱なので、歩いて移動することも可能です。一駅の間に移り変わる街並みを観察してみましょう。

法政大学市ヶ谷キャンパスは、市ヶ谷駅から徒歩10分。同程度の距離に東西線飯田橋駅もあるため、早稲田とくっつけて回るのも便利です。市ヶ谷キャンパスには、法学部・文学部・経営学部・国際文化学部・人間環境学部・キャリアデザイン学部・デザイン工学部が設置されています。靖国神社のほか、釣り堀の近くというレアな立地なので、周辺を散策してみると、繁華街とは違った面白さを感じられるでしょう。

上智大学四谷キャンパスは、四ツ谷駅から徒歩5分。都心とは思えないほどの広大で閑静な敷地に文学部・神学部・総合人間科学部・法学部・経済学部・外国語学部・理工学部・国際教養学部のほか、チャペルや研究棟など、様々な施設が備えられています。四谷周辺の静けさは上智大学の四谷キャンパスならでは。天気の良い日は近くの川沿いを散歩してみるのも気持ちいいはずです。

両キャンパスとも、新宿までは中央総武線で10分弱。また、四ツ谷駅周辺は飲食店も多く活気があります。落ち着いたキャンパスライフと街遊びの両方を楽しむのにうってつけの立地です。

番外編:「多摩キャンパス」に騙されないで!!!

法政大学と中央大学には、両方「多摩キャンパス」があります。法政多摩キャンパスには経済学部・社会学部・現代福祉学部・スポーツ健康学部が、中央多摩キャンパスには、法学部・経学部・商学部・文学部・総合政策学部・国際経営学部が設置されています。双方ともに文系学部が設置されていることと、「多摩」という名前がついていることから「ついでに回ろう」と考える受験生もいるかも知れません。

しかし騙されるなかれ! 2つのキャンパス、実は距離にして10キロ以上離れており、公共交通機関で両キャンパスにアクセスするのはかなり困難です。多摩市は広く、キャンパス名に「多摩」を冠していても、近くにあるわけではありません。法政大学多摩キャンパスであれば近くには拓殖大学のキャンパスが、中央大学多摩キャンパスであれば近くには明星大学と帝京大学のキャンパスがあります。

大学をより深く知りたいならば、ぜひ平日のキャンパスへ!

情報網が発達した今、大学に関する様々な情報をインターネットで手に入れることができます。しかし、実際に足を運んで見に行くことで得られる「一次情報」は、何にも代えがたい価値があるはず。そしてそれは「お祭り」の大学ではなく「いつもの」大学に潜んでいるかもしれません。自身のモチベーションアップや志望理由書作成につなげるためにも、ぜひ平日の大学を訪問してみましょう。

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