アブダビ奮闘記 [ 第5回 ]気候変動、それとも・・・?
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こんにちは、松谷です。2月に入り日本ではより一層寒さが増しているのではないでしょうか。アブダビの冬はものすごく快適です。夜は18~20℃、昼には20℃を超え半袖でも過ごしやすいです。雨も滅多に降ることがなく、年に3,4回ほどしか降りません。
ですが今年はなんだか様子がおかしいのです。1月末では雨は降るわ、風は強いわで非常に大変な日が続きました。笑 気温も20℃を下回ることが多く、(それでもまだ日本と比べれば暖かいですが)上着を羽織ることが増えました。そこで私の頭をよぎったのが「気候変動」です。オーストラリアで大規模な森林火災がありましたが、こちらも地球温暖化による異常気象によって引き起こされたといわれています。「うわあ、温暖化の影響がここまで来てるのか」と思い、それがUAEでも影響をもたらしているのかと思ったのですが、そうではないかもしれないのです。
というのもUAEでは人工的に雨を降らせる「クラウドシーディング」を行っているんです。クラウドシーディングの技術は中国が北京オリンピックの際に開催期間中、雨を降らせないようにして水が不足している地域に雨を降らせようと開発されました。現在では世界各国でクラウドシーディングの開発が行われ、UAEもそのひとつです。UAEは国土の8割近くが砂漠であるため、水(淡水)の確保は重要な課題となります。
ですがこのクラウドシーディング、問題なのは制御が難しいということです。上手くいけば夢のような技術ですが、普段雨が降らない地域に想定以上の雨が降った場合、下水道などのインフラが整っていないため洪水が起きる可能性があります。実際に私の家の周りも水浸しになりました。
ですが怖いのはクラウドシーディングが行われていることは発表されているけど、いつ行っているのかわからないということです。異常気象が温暖化によるものなのか、果たして人工的なものなのかがわからないんです。規模が大きい取り組みであるため、その代償も大きなものとなります。
日本ではあまり聞きなじみのない「クラウドシーディング」いかがでしたでしょうか。「Cloud Seeding UAE」と調べると動画も出てくるので興味のある方は調べてみてください。
それでは、また。