AO入試のリアルvol.2 SFC AO入試A方式Ⅱ期合格者のK.Yさん
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「AO入試のリアル」企画としてAO入試の合格者にインタビューをし、そもそもなぜAO入試を受けたのか、いつから準備を始めた?面接で聞かれたことは?など合格者にしか分からないAO入試のリアルな情報をお届けします。
今回のインタビュイーは、2016年度SFCAO入試A方式4月Ⅱ期合格者のK.Yさんです。
受験者プロフィール
出身:香川県
志望理由書テーマ:子供がのびのびと生活できる環境を作りたい
課外活動:クラシックバレエ(3歳〜)
部活:茶道部、家庭科部
他人と違うこと:行動力
Q1.なぜ慶應SFCを志望したのですか?
実は小学校の頃から慶應に憧れていました。いざ大学受験を考え始めた際に、選んだ学部が自分の専門分野になるということはその後の選択肢を狭めてしまうことだと思いました。そこで、学部にとらわれずにたくさんのことを学び、将来の可能性を広げたいと考えるようになり、志望したのが慶應SFCです。
慶應SFCでは、教育や建築、デザインや政治など幅広い分野で自分の興味の赴くままに学習ができ、他のことに興味が移ってしまっても方向転換が可能です。一見、何も身に付かないで終わってしまうのでは?と思うかもしれませんが、私の場合教育と建築の分野を横断し異なる分野のコラボレーションによって何かの問題に対するアプローチを考えることで、自分にしかできない個性を作り出すことができます。
また、学習している分野の違う生徒と出会い、刺激を受けることもできます。そんな環境に魅力を感じたんです。
Q2.なぜAO入試を受けようと思いましたか?
単純に慶應SFCを受ける上でチャンスを増やすためです。香川県という地方の狭い空間から外に出たいという思いで小学生の時から慶應を志していました。そのような経緯があったからこそ、より自由度の高い慶應SFCが第一志望になったのかと思います。
また、AO入試は自分でもチャンスがあると思っていました。なぜなら、児童の虐待問題に興味があり、実際に国会議員に質問しに行くなど、問いに対して答えを求める行動力があったからです。そして、そういった行動で得た知識をアウトプットしようと高校二年時に福沢諭吉記念全国弁論大会にて賞をいただいた時、AO入試に向けて本格的に準備しようと考えました
Q3.いつから準備を進めましたか?
<K.Yさん慶應SFC4月Ⅱ期出願までのスケジュール >
高校2年時の12月頃に洋々の「書類総合コース、オプション講座」申し込み、志望理由書の作成サポートを受け始めました。ペースは月に2〜3回でした。
Skypeでのサポート
私の住んでいた香川にAO入試専門の塾はなく、Skypeで毎回サポートを受けていましたが、月に1回は洋々本校まで直接サポートを受けに行きました。Skype受講だと自分の時間をもち、じっくりと考えることができたのがよかったです。
2回目の受験
準備は順調でしたが、最後の最後で自分が納得のいくところまで志望理由書を仕上げることができず、結果、慶應SFCのA方式Ⅰ期(8月初旬出願)の結果は1次試験不合格でした。しかし次があるという心持ちと、どこが悪かったのかが自分の中で明確に分かっていたため、メンタル面を崩すことはほとんどありませんでした。
敗因は、一貫性がなかったからです。子どもついて考えていく文章であったのに、文章の後半では対象が母親に変わっていたことに気づいていました。
原因を分析して改善した結果、SFCのA方式Ⅱ期(10月中旬出願)に合格することができました。
Q4.それぞれの書類で意識したことはありますか?アドバイスなどがあったら教えてください。
志望理由書
上記でもお話ししたように文章に一貫性をもたせることが大切です。例えば、自分の志望理由書で相手に伝えたいことを明確にすることや、主語がバラバラになってしまわないようにすること、誰の目線で書くのかなどを気をつけました。
また、自分が慶應SFCに入った後にどんな学びのフローをたどるのか、教授の名前からどんな授業を履修するかまで詳細に書いたことを覚えています。
自由記述
とにかくわかりやすさを心がけました。一目見たときの印象やどんな色にしようかなど、細かいところまでこだわっていました。出願の締め切り間近まで配色はどうしようか、色はこれで見やすいのか悩んだのを覚えています。
1枚目、2枚目共に自分の志望理由書をわかりやすく伝えるために図や写真、文章を組み合わせたものをパワーポイントで作成しました。
活動報告+任意提出書類
活動に対して一問一答式で答えるような報告書をイメージして書いていきました。任意提出書類もものすごい多い量の資料を作成する人もいますが、私はそれぞれの項目に対して一枚でしっかりとまとめました。
また、自分を表現するために自分で描いたキャラクターをプリンタでスキャンし、登場させるなど細かい工夫もしていました。これは、わかりやすさと自分の個性を出すためです。
Q5.面接では何を意識しましたか??
洋々の一つの方針である「なぜあなたはここにいるのか?」という問いを常に頭の中に入れながら答えていました。面接の練習をする際にもこの問いを軸にしていました。
高校時代から虐待や子供の育つ環境に興味があり、実際に国会議員の方に質問しに行った経験から、得た第一線で活躍する人にしかわからない情報などを話すことができたのも大きな強みだったと思います。
Q6.入学して一年が経ちAO入試をどう振り返りますか?
AO入試を通してやるべきことが入学前に明確になるため、目的意識を保ったまま1年間過ごすことができたと感じています。自分のやるべきことを見失っていないように感じられますね。
慶應SFCでは、自分の進んだ道が合わなかったらすぐに方向転換できるのがいいところです。例えば、私の場合、志望理由書のテーマが「子供がのびのびと生活できる環境を作りたい」であり、建築と育児に関する授業を横断して研究したいという内容であり、入学後2つの授業を履修しました。しかし、どうしても建築は理系的要素が強く楽しんで学べなかったため、今は育児と心理学に方向転換しています。そして、建築と育児を絡めるアイデアは今後建築を中心に研究している人にインタビューしてみるなどもしていきたいです。
今後も色々な分野を横断しながら学んでいこうと思っています。
インタビューは以上になります。
K.Yさん、ありがとうございました。