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上智大学カトリック高等学校対象特別入学試験の特徴

上智大学のカトリック高等学校対象特別入学試験(以下、「カトリック推薦」)は、日本カトリック学校連合会に加盟する高校の現役生のみ出願が可能です。神学部は4.0以上、神学部以外の学部学科は4.3以上の評定平均と、おおむね英検2級以上に相当する外国語外部資格試験(*)のスコアが要件として課されます。もしくは、英検準1級以上に相当するスコアを持ってる場合、評定平均4.0以上で出願できる学部学科が多数あります。

(*)学部学科によりスコアの要件は異なります。また、ドイツ語やフランス語など、英語以外の試験のスコアでも出願可能です。

詳細は下記公式要項のP2を参照してください。

上智大学カトリック高等学校対象特別入学試験|試験要項(出願要件はP2)

また、以下の学部学科では科目の履修要件があります。

学部・学科 必要な履修科目(見込み含む)
総合人間科学部看護学科 数学Ⅰ・Ⅱ・A・B または化学基礎・化学または生物基礎・生物
経済学部経済学科 数学Ⅰ・Ⅱ・A・B
理工学部全学科 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、A・B と、物理基礎・物理または化学基礎・化学または生物基礎・ 生物

試験概要と入試スケジュール

試験概要

試験は「書類審査」「学科試問」「面接試験」を総合して合否を判定する一段階選抜です。

書類審査の対象となるのは主に、志望理由書と推薦状、そして一部の学部学科で課されるレポート等特定課題です。レポート等特定課題と学科試問の内容は、学部学科により異なります。詳細は公式要項を参照してください。

上智大学カトリック高等学校対象特別入学試験|試験要項(レポート等特定課題はP5、学科試問詳細はP8)

また、カトリック推薦では、第一志望と第二志望の二つの学部学科に出願できます。なお、志望度は試験の総合得点には影響しません。「希望の学部学科を2つまで受験できる」と考えてください。
※ 1学科のみの出願も可能です。

入試スケジュール(例年)

出願:9月上旬
試験日:10月上旬
合否発表:11月上旬から中旬頃
募集人数と倍率

募集人数、併願について

募集人数と倍率について

カトリック推薦の募集人数と倍率は数年前まで公式ホームページなどで公開されていましたが、一部の高校のみを対象とした入試であることを加味し、近年は公開されていません。公開されていた当時までは、毎年ほぼ1.0倍前後で推移していました。

併願について

カトリック推薦入試は、他大学との併願が認められています。ただし、カトリック推薦入試に合格した場合は、必ず合格した学部学科への進学が確約できることが条件です。

また、上智大学内の他の試験とも併願できるため、カトリック推薦入試で不合格であった場合は、直後に実施される推薦入試(公募制)への出願も可能です。その際、カトリック推薦の際に出願した学部学科とは異なる学部学科に出願しても問題ありません。上智大学を第一志望にしている人は、カトリック推薦出願後、念のために公募制推薦の出願準備もカトリック推薦の試験の準備と同時並行で進めておくとよいでしょう。

出願書類の準備について

志望理由書

志望理由書はA4で一枚、文字数にして800字から900字程度です。内容は「本学や志望学科への興味・関心度の強さ、本学入学後の学業・学生生活プランなどを記入」と指定されています。

志望理由書はあえて自己アピールに寄せる必要はなく、指定通り、志望理由や入学後の展望を中心に据えて書くようにしましょう。自己アピールを取り入れたい場合は、興味・関心度の強さを示す材料としてこれまで自身が取り組んできた活動に触れたり、学業・学生生活プランと将来の展望を紐づけて語ったりなど、組み合わせると効果的です。

2学科に出願する際の志望理由書について

第一志望・第二志望の2つ学科に出願する際、志望理由書は異なる内容になります。特に「法学部法律学科が第一志望、理工学部情報理工学科が第二志望」など、学問系統が全く異なる学科に出願を考えている場合、「2つの志望理由書で『学びたい』と書いた内容があまりに大きく異なると、大学に矛盾した印象を与えるのではないか」不安を覚える人もいるかもしれません。

上智大学入学センターに問い合わせたところ、

「それぞれの学部学科に全く異なる内容の志望理由書を出すことは問題ない」
「片方の学科に提出した書類は、もう片方の学科の選考においてその内容を加味されない」

という回答を得ました。

高校生の時点で複数の分野に興味・関心を持っていることや、将来の方向性が絞れていないことは珍しくありません。大学側もそれを理解した上で選考を行っています。そのため、志望理由が第一志望と第二志望で全く異なったとしても、「ここに入学したら、こんなことを学びたい」という思いや計画をそれぞれ具体的に説明できれば問題ありません。

推薦状

推薦状は、「学生生活・社会生活において、学校長、副校長(教頭)、進路指導教員、学年主任、クラス担任、クラブ顧問、教区の司祭等、当該志願者を熟知する親族以外の者」が書く書類です。

カトリック推薦は、カトリック精神の素地を有し、上智の「建学の精神(キリスト教ヒューマニズム)」に共感する受験生の選抜を目的としています。そのため、推薦状も「この受験生はカトリック精神やキリスト教への理解・素地を持つ」ことを示すためのものと位置づけられます。

ただし、推薦状はカトリック精神や「建学の精神」に寄せた内容だけを書けばよいというものではありません。受験生をよく知る人から見た受験生本人の個性や人となりなどを、総合的に試験官に知ってもらう必要があります。推薦状には書く内容について具体的な観点が複数示されているため、一つの内容に偏りすぎず、バランスよく書いてもらうようお願いをするとよいでしょう。

なお、受験生の「特別な活動・経歴等を補足、強調したい場合」には、推薦状を書いた人とは別の人からの推薦状を、1学科につき1通のみ提出できます。特にアピールしたい活動歴や実績などがある人は、2通の推薦状それぞれをどのように位置づけるか検討し、推薦者に依頼をしましょう。

レポート等特定課題

以下の学部学科では、レポート等特定課題が課されます。

  • 文学部英文学科
  • 総合人間科学部社会学科
  • 総合人間科学部社会福祉学科
  • 総合人間科学部看護学科
  • 外国語学部英語学科

課題は、設問や形式、文字数などが具体的に定められています。試験の加点対象となる書類のため、内容を正しく理解した上で、質の高い回答を提出できるよう取り組みましょう。

詳細は公式要項のP5を参照にしてください。

上智大学カトリック高等学校対象特別入学試験|試験要項(レポート等特定課題の詳細はP5)

学科試問対策について

全学部全学科で学科試問が課されます。多くは小論文の試験ですが、中には英語や数学などが含まれる場合もあります。

上智大学カトリック高等学校対象特別入学試験|試験要項(学科試問の内容はP8)

これまでの出題傾向から、おおむね過去問をもとにした対策が効果的であると言えます。年度によって大きく傾向が変わることは稀です。小論文の基礎力に加え、各学部学科ごとの問題の傾向や出題形式を掴んで対策をしましょう。

面接対策について

年度や学部学科により多少異なりますが、例年、受験生1人に対して面接官は2人、時間は10分前後であるケースが多いようです。学科試問の内容や、志望理由について深く掘り下げたこと、志望学科に関連したトピックなどについて質問されます。カトリック推薦とは言え、キリスト教やカトリック精神に関する専門知識が必要な内容を問われることはほとんどありません。

事前の対策としては、自身の志望理由書を何度も読み直し、昼休み休憩中に試験の内容を振り返るなどの準備をしておくことです。模擬面接や質問を想定した回答の準備などは、受け答えの上達に一定の効果はありますが、本番の面接では、自然な対話を意識したコミュニケーションができるとよいでしょう。

面接対策については、上智大学推薦入試(公募制)の全体像と対策の記事も参考にしてみてください。
【上智大学】推薦入試(公募制)の全体像と対策

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