慶應法FIT入試 倍率の推移(2012-2022)
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慶應義塾大学法学部FIT入試2022年度入試の出願者数や合格者数が昨年末公開されました。法律学科、政治学科のAB両方式の延べ出願者数(AB併願者のダブルカウントあり)は827名と前年度の915名から10%減りました。一方で延べ合格者数(こちらもAB両方式合格のダブルカウントあり)は209名と前年度の193名から8%増加し、結果として2022年度FIT入試の平均倍率は4.0倍となり、前年の4.7倍から大幅に下がりました。
いずれの学科、方式でも2021年度から出願者数を減らしていますが、特に顕著なのはA方式です。法律学科A方式は15%減、政治学科A方式は10%減で、いずれも最近5年間で最少となっています。
一方で合格者数については政治学科A方式の合格者に変化がなかった他は、いずれも1割程度増えています。
合格者数については、2022年度が特別多かった、というよりは、2021年度が例年より少なめだった、ということがあります。2021年度のB方式においては1次合格数が例年より20%~30%少なく、結果として最終合格者数も少なくなっていました。2021年度はコロナ禍の影響で総合考査の試験が中止になり、事前課題提出形式だったことも影響していたかもしれません。2022年度もコロナ禍の中での入試となりましたが例年通りの試験が行われ合格者数も元に戻りました。
出願者数が減って、合格者数が増えているので、倍率はいずれの学科・方式でも下がっています。法律学科A方式では4.9倍となり、5倍を切ったのは7年ぶりです。政治学科A方式の6.7倍も2018年度から2021年度までの平均倍率が7.8倍だったのに比べて低い水準になっています。法律学科B方式は2.8倍とこれも昨年の3.2倍から下がっていますが、例年の水準と比較するとそこまで低いわけではありません。一方で、政治学科B方式は2.7倍でこの水準になるのは5年ぶりのことです。政治学科B方式が法律学科B方式の倍率を下回るのは2016年度以来のことで2012年度に今の形のFIT入試が始まってから2回目のことです。
洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。