英語外部検定利用入試(外検入試)とは?その入試制度とおすすめ試験を解説!
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大学受験を控えた受験生の中には、「英語外部検定利用入試(=外検入試)」をご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
近年、この外検入試を利用した大学は増えていますが、そもそも外検入試とは一体何なのでしょうか?
また、外検入試を利用するに当たって、どの試験を受けるべきなのでしょうか?
この記事ではそうした受験生の皆さんの疑問に答えていきます。
目次
外検入試って?
外検入試とは「英語外部試験利用入試」の略で、英検やTOEICなどの外部の民間試験で得た成績やスコアを、入学試験に利用する入試制度のことです。
2016年には一般入試において外検入試を利用した大学が50校だったのに対し、2年後の2018年度では約3倍の152校が利用するなど、近年その注目度が高まっています。
英語科において、これまでは「読む」「聞く」が主に試験では問われていましたが、グローバルな人材を育成するためには、これらに加えて「書く」「話す」能力も必要となります。
これら4技能を併せ持つ「グローバルな学生」を判断する一つの基準として外部の民間試験(英検など)の成績を利用しよう、と考えて外検入試を実施する大学が増えているのです。
外検入試には主に2種類の利用法があります。
「出願資格」として用いられるパターン
これは英検などの外部試験で一定の成績を収めた学生のみを対象として、入学試験を行うというものです。
例を挙げると、2018年度の立教大学では一般入試のグローバル方式において、英検2級以上を持った学生のみを対象として実施された入学試験がありました。
裏を返せば英検2級以上を持っていない学生は、この試験に出願することすらできない、ということです。
「得点換算」に用いられるパターン
これは外部試験で得た成績を、入試の英語科目の得点として利用することができる制度です。
例えば2018年度の専修大学の一般入試・前期では英検2級なら80点分、英検準1級なら100点分の点数が与えられました。
専修大の場合は入試当日に英語科の試験を受けることもできたため、英検の換算得点と、入試当日の英語科の得点の良い方が合否判定に用いられました。
これら2つの利用パターン以外にも、
民間の外部試験の成績によって、入試の総合点が上がる「加点」や特定の成績(英検2級など)を持った学生が合否段階で優遇される「判定優遇」などに使われるパターンもあるため、一度ご自分の志望校で過去にどのような外検入試が行われていたのか、チェックしておくと良いでしょう。
受けるべき試験は志望校で決めよう
さて、外部試験のスコアや成績を持っていると何かと有利にはたらく外検入試ですが、日本にはさまざまな民間英語試験がありますよね。
一体どれを受験しておくと良いのでしょうか?
結論から申し上げますと、自分の志望校の入試で採用されている外部試験を受けるべきです。
当然ですが、ご自分が行きたい大学で採用されている外部民間試験のスコアや成績を持っていないと、外検入試には利用することができません。
外部民間試験を受ける際は、あらかじめ志望校で何が使われているのかを確認した上で対策を行うようにしましょう。
志望校が決まっていない場合は英検がオススメ
志望校が決まっている学生は、その大学で利用されている外部民間試験を受ければ良いですが、この記事を読まれている受験生の中には、まだ志望校を決められていない…という方もいらっしゃると思います。
また、受験生に限らず、まだ高校1・2年生だけど、将来のために何かしておきたい!という方もいらっしゃるでしょう。
そのような学生でとりあえず何か受けてみたい!という方には英検を受けることをおすすめしているのですが、理由は2つあります。
まず1つが過去のデータです。
これまで外検入試を実施した大学を調査すると、外検入試で最も多く利用されている外部民間試験は英検である、という結果が得られます。
2018年度に外検入試を実施した大学のうち、94.4%もの大学が英検を何らかの形で外検入試に利用しています。
このように圧倒的に利用されている英検ですが、この理由は2つ目の理由へと繋がります。
そもそも、外検入試の目的は「グローバルな人材を獲得すること」にあります。
先ほどご説明したように、グローバルに活躍するためにはこれまでの英語教育で教えられた読む・聞く能力に加えて、書く・話す能力が必須になってきます。
英検はこの4技能を測定することができる英語試験ですので、英検で良い成績(級)を持った学生=グローバルな人材とみなす大学が多いのです。
このような2つの理由から、まだ志望校が決まっていない方、もしくはまだ受験生ではないけど何かやっておきたい!という方は英検に挑戦してみることをオススメいたします。
他の科目の対策も忘れずに!
ここまで外検入試について話して参りましたが、皆さんの1番の目標は「志望校に合格すること」であるということを忘れないでください!
外検入試はあくまでも大学に入るための方法の1つで、多くの場合、英語以外の教科の勉強もしなくてはならないはずです。
外検入試という一制度を意識するあまり、他の科目の対策が疎かにならないように注意しましょう。
まとめ
外検入試制度は、これまで一発勝負だった大学入試において、挑戦する回数(外部の民間試験を受ける回数)が複数あるという点において、受験生のチャンスが広がったと言える大変貴重な入試制度です。
外検入試が全てではありませんが、利用することによってチャンスが広がることは間違いありませんので、受験する大学でどのように外検入試が実施されているのかしっかり調べて無理のない範囲で頑張ってみてください。
皆さんが良い結果を得られることを祈っています!
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