慶應義塾志木高校 2021年度自己推薦入試概況
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慶應義塾志木高校(以下、慶應志木高校)では、自己推薦入試、一般入試、帰国生入試の3種類の入試を行っています。その中で、自己推薦入試の概要についてこの記事ではお知らせします。
過去5年間のデータから分かる状況
募集人数は「約40名」に設定されており一定です。また受験者数は約130名~約170名で推移し、1次合格は毎年80名、最終的な合格者は40名強で推移しています。倍率は約3.2倍~3.9倍です。直近の入試である2021年度入試の受験者は154名であり、若干ではありますがその前年と比べて増加しました。
出願資格と自己推薦入試設置の意図
出願資格(2021年度入試の情報)
1.2021年3月 中学校卒業見込の者。
2.本校を第一志望とする者。
3.入学志願者調査書(出願書類)において、(1)および(2)の基準を満たしている者。
(1) 国内の中学校あるいは国外の日本人学校において第3学年最新(3期制の場合は2学期、2期制の場合は1学期あるいは2学期中間) の評定(9教科の5段階評価)が合計38以上の者。
(2) 中学校入学後の欠席日数合計が30日以内の者。
(ただし、病気、怪我あるいは大会出場等によるやむを得ない長期欠席のために、規定を満たさない場合は、診断書あるいは学校長からの事由書等を添えること。)
4.学校内外で、中学生として充実した諸活動を行い、それを入学志願書によって示すことのできる者。
一定以上の成績が求められるとともに充実した活動に取り組んできたことを伝える必要があります。
なお、出願資格となる成績についてです。中学校により3学期制、2学期制といった学期の数、成績をもらう回数も異なりますが、要項に記載がある通り3年生の「最新の成績」に基づくものとなります。
自己推薦入試設置の意図
また出願資格と併せて、慶應志木高校が自己推薦入試を設置した意図が募集要項内には以下のように記されています。
…(略)…
本校では2003年度より従来の入学試験(一般入試,帰国生入試)に加えて,自己推薦入学試験を行っています。これは,高校生活において自ら学ぶ目的を明確に示すことができる生徒をより広く求めたいと考えたからです。この自己推薦入試では,従来の筆記試験と面接による選考とは異なり,入学志願書と面接によって選考を行います。受験生の皆さんは,これまで自分が熱心に取り組んできた活動と,そこから自分が何を学んだかを入学志願書によって示してください。これは必ずしも大会,コンクール等の成績順位を重視するものではありません。自分が中学校生活を通じ真剣に取り組んできた活動によって何を得たかを示すことが大切です。
入学志願書,面接を通して,これまで自分が得たこと,これから何を学ぼうと考えるのかを存分にアピールしてください。広く全国各地から意欲溢れる皆さんの応募を期待しています。
ここから読み取れることは、自ら進路の選択をする力や先を見通す力、自己分析をする力や経験を自らの成長に転換する力を持つ受験生を広く歓迎しているということです。
すなわち受験生は出願書類の中で、試験場において、上記のような力を他者に伝わるように表現し、発揮する必要があるということになりそうです。
それゆえ、書類内容の精度を高くするためには相応の工夫や準備時間が必要となることが想定されます。
受験をされる方は、できる限り早く準備に着手し、時間を味方につけましょう。また、準備の質を高めるためにも、保護者の方、学校の先生にも力を借りましょう。
さらには、周囲の人ではなく専門家としての「第三者」の力を借りるのも選択肢の一つです。もちろん準備をするのは受験生本人ですが、客観的なプロの目線が大いに準備のヒントになるはずです。
より詳しく知りたい方は「慶應義塾志木高校 自己推薦入試の全体像」(「洋々LABO」)をぜひご覧になってください。
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