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洋々LABO(高校受験) > 高校推薦入試 > 都立日比谷高校 2024年度推薦入試:集団討論

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この記事では都立日比谷高校(以下、日比谷高)の推薦入試における「集団討論」について解説していきます。
秋も深まるなかまずは出願準備を確実に行うべきですが、高校のキャンパスで行われる試験に向けた準備は時間をかけてトレーニングを積む必要があります。まずは「集団討論」への理解を進め、今からできることを計画していきましょう。

集団討論の概要

このあとはいくつかの視点に分けて日比谷高の集団討論を見ていきます。
また、集団討論ですが、2021~2023年度入試では行われず、2024年度入試で3年ぶりに行われることになりました。

評価の観点

日比谷高の集団討論における評価の観点を確認していきましょう。
2024年度入試用に評価の観点は発表されていませんが、集団討論が最後に行われた2020年度入試では以下の通りです。

①リーダーシップ・協調性
②コミュニケーション能力
③思考力・判断力・表現力

得点の分布

まず日比谷高の推薦入試全体の配点は、
・調査書点(内申点)450点、
・集団討論と個人面接点200点
・小論文点250点
であり、合計900点満点で選考が行われます。
集団討論と個人面接それぞれの配分は公表されていませんが、上記の配点から考えると集団討論と個人面接の配点は全体の20%強を占めており、大きな比重となっています。

つづいて集団討論と個人面接点における受検者の得点分布です。
満点近く得点している受験生が若干名いる一方、受験生全体を見ると得点の幅は最大で170点の差(2020年度入試)があります。
内申点45,44の応募者が一定の割合を占めるのは事実ですが、集団討論と個人面接点の得点分布は幅の広い散らばり方をしています。つまり、仮に内申点が思い通りに取れなかったとしても集団討論の試験における挽回は可能だと考えられます。

過去の出題

あくまでも過去の試験においてですが、実施時間は30分程度です。また、形式は面接委員である高校の先生方が進行役となることが多かったです。
討論のテーマは、資料のない「1行問題」が多かったです。
具体的には、
・「集団の力を高めるために求められることは何か」(2020年度入試)
・「今後、日本人に求められているのは ~ 力だ。」 「~」に言葉を入れ、なぜそう考えるのか説明しなさい。(2019年度入試)
・「自動化されると良いと思うものは」(2018年度入試)
です。

詳しくは日比谷高校学校ホームページをご覧ください。

求められる準備

まず集団討論の選考当日に想定されること・求められることは以下の4点に集約がされそうです。

・選考当日は初めて顔を合わせた人と議論をすること
・想定されるテーマは「答えのない問い」であること
・述べたい意見は根本的な考察や発想であること
・メンバーの意見を柔軟に解釈すること

詳しくはこちらをご覧になってください。

つづいて、日比谷高の過去の出題に基づいて考えていきましょう。
資料のない「1行問題」が多い傾向にありましたが、その内容は多岐にわたります。
ここから考えられることは、日頃見聞きすることは日常的なトピックから社会時事的なトピックまで幅広く備えておいた方がよいということです。
また、それらのトピックに対して一般的に述べられている意見や考えを知っておくこと、さらには自分なりの考え方を常に持つようにすることです。一般的に述べられている意見を知ることはおおまかな理解することにはつながりますが、それは数多くある考え方の一部分であったり、断片的な意見かもしれません。
自分だったらどのように捉えるのかと検討することで、トピックの背景や異なる視点など幅広い見方ができるようになるはずです。
また、自分自身の大切にしている価値観をはっきりさせておくことも大切です。出願するときに「自己PRカード」を作成しますが、その中では自分の過去や現在、未来について吟味した上でその内容を決めていくことになります。
その過程で、「このことを大切にしたい」、「このことだけは譲れない」など大切にしたい価値観や実現したい社会の姿などが見えてくるはずです。
そのような考えをはっきり持っておくことで、集団討論中の検討の軸がはっきりします。出題されたテーマに対して今まで考えてきたことを応用することで根本的な意見を述べたり、柔軟に対応することができるようになるでしょう。

注意点

集団討論と言ったり、グループ討論と言ったりしますが、いざ準備をしようとすると中々難しいものでもあります。
そもそもほとんどの中学生は集団討論に触れる機会がありませんので、集団討論そのものを理解していないことがままあります。「みんなでしゃべるだけでしょ、まぁ何とかなるや」とぶっつけ本番で臨むとほとんど何も話せずに帰ってくることになります。
また、私たちの受講生から、賛成・反対の立場を明らかにして議論をたたかわせるディベートと勘違いをしている受験生がいたことも、これまでに何人も聞いています。
また、単に集まって話せばいいというものでもありません。集団の中でのコミュニケーション、協調性、思考力などの複合的な能力が見られるため、適切なフィードバックを受けなければ、「単なる雑談」にすぎなくなってしまいます。
また、同じ学校や同じ塾、同じ競技をやっている人同士で練習しても、その効果は限定的です。本番では、ほとんど接点・共通項のない人同士で議論をすることが求められるからです。

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私たち洋々の「都立高校 推薦入試 集団討論講座」では、今までの都立高校の集団討論に出題された内容に基づきテーマを設定し、本番と同じような形で集団討論を行います。
その上で、洋々のプロフェッショナル(講師)が発言内容を厳しくチェックするとともに、勝ち抜くための戦略をアドバイスいたします。
初対面の受験生同士で本番にかなり近い形で実践演習を重ねられ、さらには専門家からのフィードバックを得られる非常に濃密な講座になっています。
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これから一般入試の準備も本格化してきます。出願までの残り期間と推薦型入試の準備に充てられる時間、全体のプロセスをしっかりと把握し戦略的に準備していくことが重要です。

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