【解説】2021年度早稲田大学国際教養学部一般入試の全体像
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早稲田大学国際教養学部は、2021年度入試改革以降、大きな変化を遂げる見込みです。本記事では、2020年2月時点での最新情報をもとに、同学部の新たな一般入試の全体像を解説します。
試験内容の変更点
2021年度以降、早稲田大学では国際教養学部の一般入試が大きく変更される見込みです。
独自試験を大幅に変更。大学入学共通テストと学部独自試験を併用
※ 赤文字は受験必須科目、青文字は選択受験科目
変更前 | 変更後 |
<学部独自試験(配点)>
<英語4技能テスト>
|
<大学入学共通テスト>
<学部独自試験>
<英語4技能テスト>
|
学部独自試験+英語外部試験スコアの合計200点満点で合否判定 | 共通テスト+学部独自試験+英語外部試験スコアの合計200点満点で合否判定 |
(参考:
https://www.waseda.jp/inst/admission/assets/uploads/2015/06/2021ad_change_sils.pdf
https://www.waseda.jp/fire/sils/assets/uploads/2019/05/2021ad_change_sils_2.pdf)
※ 4技能試験のスコア換算など、より詳細な情報は公式HPを参照
これまで早稲田の国際教養部(以下、”SILS”)では、学部が独自に作成した学科試験と、英語の外部試験のスコアを換算した合計点で合否を判定していました。
既存の選抜方式をあらため、2021年度以降は独自試験を英語のみとし、共通テストを導入。共通テストは国語の受験が必須であり、選択科目では地理歴史と数学に加え、新たに理科が含まれます。なお、英語は共通テストでは必須受験科目から除外されました。
独自試験は、英語のReading(90分)とWriting(60分)の2科目が実施され、合計80点満点での評価となります。Readingのサンプル問題はこちらから、Writingのサンプル問題はこちらから閲覧可能です。
英語4技能テストでは英検とTOEFL iBTに加えIELTSのスコア提出も可能に。英語外部試験のスコアが、合否判定の全体の得点に占める割合もわずかに増加する見込みです。また、英語外部試験を受験しておらずスコアを所持していなかったとしても、出願は可能です。
また選抜形式の変更にともない、これまで実施されてきたセンター利用入試は廃止されます。
新たな試験の全体像の分析
- 独自試験の形式が大きく変更された背景には、受験生の持つ「SILSの学生に求める能力」をより深く測る目的があると考えられます。具体的には、膨大な長文の論旨や細部の意味を素早く正確に掴む力や、文章や図表を要約して表現する力などが求められます。また、公開されているWritingの問題の最後では、英語による意見論述も出題されています。サンプル問題をもとに、どのような能力が評価されているかを見極めたうえで対策をしましょう。
- 新たな独自試験は、SILSのAO入試(国内選考)の筆記試験(Critical Writing)の過去問を使って準備することが可能です。特に長文の読解や意見論述はAO入試の筆記試験で必ず出題されるため、こちらの過去問の活用も視野に入れて対策をすると良いでしょう。
- 共通テストは高校で学ぶ範囲を逸脱することがないため、知識の深掘りは必要ありません。高校1年生、2年生のうちから、日々の学習を通して各科目の基礎学力を早いうちに身につけておくことが、最も効率的な共通テスト対策です。