【保存版】慶應法FIT入試 出願書類の概要とポイント
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様々な書類の提出が必要な慶應義塾大学法学部FIT入試の中でも、時間をかけて準備するべき志望理由書、志願者調書、自己推薦書(A方式のみ)の概要と作成の際のポイントを紹介します。
志望理由書(A方式・B方式共通)
慶應義塾大学法学部のFIT入試の数多くある書類の中で最も重要と思われるのが2000字で記述する志望理由書です。「あなたが慶應義塾大学法学部を志望した理由,入学後,何をどのように学び,また自分の夢をどう実現したいかを志望理由と関連させて,2000字以内で記述してください」という指示があります。
慶應法FIT入試志望理由書(イメージ)
今まで何をやってきて、将来どういう道に進みたいと思っていて、そのためにどうして慶應法学部に学びたいと思っているか、を一貫した形で2000字にまとめなければいけません。自分の過去、現在、未来、大学での学びをすべて記述するわけですから2000字は長くありません。自分の世界観を最も凝縮した形で表現する必要があります。
FIT入試の場合は、2000字の志望理由書の他に志願者調書にある「4つの質問」にも回答する必要があります。そこでは、中学卒業以降の人間的成長、物の見方や考え方に大きな影響を及ぼした事柄、今関心を抱いている事柄、慶應法学部各学科の場に期待していること、をそれぞれ8行分、回答します。志望理由書に書くべきことと重なるような内容ですが、この二つの書類を作成する際には重複し過ぎないように考慮しつつ、一方で整合性を保つ必要があります。
少なくとも2017年度まではFIT入試の志望理由書はすべて手書きでした。慶應の他の入試では出願書類のWeb入力が進んでいるので今年どうなるかはわかりませんが手書きを覚悟しておくとよいかと思います。手書きだと思ったより時間がかかったという人も多いので気をつけましょう。
志願者調書(A方式・B方式共通)
慶應法FIT入試には志願者調書という書類があります。おもて面に氏名、住所等の他、学歴(小学校入学から高校卒業まで)、高校卒業後の経歴(学歴・職歴)、海外滞在歴を記入する欄があります。
おもて面については事実をそのまま書いていけばいいので特に難しいことはありません。
4つの質問(裏面)
FIT入試特有の内容で、受験生を悩ませるのが裏面です。FIT入試の志願者調書の裏面には4つの質問があります。
4つの質問の内容は「中学卒業以降の人間的成長」、「物の見方や考え方に大きな影響を及ぼした事柄」、「今関心を抱いている事柄」、「慶應法学部法律学科または政治学科の場に期待していること」です。それぞれ8行分、回答します。志望理由書の説明のところでも触れましたがこの「4つの質問」には通常志望理由書に含まれるような内容もあり、重複し過ぎず、かつ、整合性の取れた記述をすることが大事になります。
B方式の面接においてはこの志願者調書に書かれたことを中心に質問されることが多く、その意味でもとても重要な書類になります。志望理由書同様手書きで書く必要があります。
自己推薦書(A方式のみ)
慶應法FIT入試の自己推薦書は[I]と[II]に分かれます。
自己推薦書[I]
自己推薦書[I]は、当てはまる出願資格とそのように自己評価した理由を書きます。さらに活動報告欄に「中学校卒業後の特記すべき取り組みと成果について」具体的に記入します。個々の取り組みには資料を添付することも可能です。
慶應法FIT入試自己推薦書[I](イメージ)
上記イメージの中にある「出願資格(3)」とは募集要項にある以下の6つです。
a. 文化・芸術・技芸・運動等の分野において優れた成績や成果を残したことが証明できる者。
b. 学外活動や課外活動において高いリーダーシップを発揮し,そのことが何らかの形で証明できる者。
c. ボランティア活動や地域の社会的活動などを熱心に行い,その実績を示せる者。
d. 国際交流や開発途上国援助などの活動に積極的に取り組み,その実績を示せる者。
e. 入試科目に限られない全般的な学業分野で極めて優秀な成績を収めたことを示せる者。
f. その他の分野で,自己の関心や興味からユニークな実績をあげたことを証明できる者。
この中から自分に当てはまるものを選び(複数可)、その理由を記入します。
「活動報告」欄は22行あります。無理矢理埋める必要はありませんが一方で書けることがあって欄が余っているのであればどのようなことでも積極的に書きたいところです。活動内容欄は小さいので効果的な見出しをつけることが重要です。見出しだけではアピールしきれない場合は資料を添付できるので活用しましょう。
自己推薦書[II]
自己推薦書[II]は、自己推薦書[I]で書いた内容を写真や絵を使って自由にアピールできます。ほぼA4 2ページ分のスペースがあります。
慶應法FIT入試自己推薦書[II](イメージ)
「自己推薦書[I]の活動報告にのっとり」とあるので基本的には自己推薦書[I]で書いた活動に関連するものを載せるのがよいかと思いますがその表現方法は自由です。自分の活動を写真とともに順番に紹介したり、自分のアピールポイントをいくつか挙げてそれを裏付ける活動を説明したりします。奇をてらう必要は全くありませんが自分の魅力が十分に伝わるように最大限の工夫をすることで自分らしい書類にできるとよいかと思います。
すべて手書きでも全く問題ありませんがワードやパワーポイントで作って印刷したものを切り貼りする方が多いようです。慶應SFCのAO入試と併願する場合はSFCの出願書類の1つである「自由記述」と並行して準備する方もいます。
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