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洋々LABO > インタビュー > 合格者インタビュー > 一般入試とAO・推薦入試、どうやって両立する?~国立大理系に進学したNさんの体験記~

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2021年度の大学入試改革以降、一般入試とAO・推薦入試(総合型選抜、学校推薦型入試、公募制推薦などの特別選抜) は、これまでもより「近い」試験となると考えられます。今後、一般入試では、小論文や記述式試験を導入する大学が増え、AO・推薦入試では、共通テストや英語民間試験を利用する大学増える見込みです。

つまり、これからは一般入試とAO・推薦入試の準備の両立がこれまでよりも容易になり、志望大学校合格のチャンスが増えることとなります。

しかし一方で、二つの入試の準備を両立するのは、時間的にも体力的にもなかなか難しいものです。スケジューリングや各入試への力の入れ具合など、具体的にどう準備を進めたらよいか、悩む受験生も多いかもしれません。

そこで、過去に一般入試とAO・推薦入試を両立し、見事志望校への合格を勝ち取った先輩に、準備方法や両立のコツについてお話を伺いました。これから両立を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

■ インタビュイー

東京工業大学 生命理工学院 在学 Nさん
●現役時代の志望校
-(総合型選抜)東京工業大学 生命理工学院
-(AO入試)某私立大学 環境系学部
-(一般入試)某国立大学 理学部(2校)

総合型選抜だからこそ行ける学部へ

―まずは、Nさんの志望校と、受験準備をしていた入試を教えてください。

今在籍している東京工業大学(以下、東工大)生命理工学院が第一志望でした。入試対策をしていたのは、東工大の総合型選抜(当時はAO入試)、私立大学環境系学部のAO入試、国立大学理学部2校の一般入試です。

わたしはもともと生物が好きで、高校で生物を選択していましたが、物理は選択していませんでした。そのため、一般入試において、生物と化学で受けられる2校の国立大学の受験を予定していました。

―実際に受験された試験を教えてください。

私立大学のAO入試を最初に受験し、高3の秋に合格をいただきました。東工大の総合型選抜は、大学共通テスト(当時はセンター入試)が一次試験の代わりで、一次の合否結果の3日後に二次試験がありました。こちらも合格をいただき、東工大が第一志望だったため、その後国立大の二次試験は受験をせずに、東工大に進学を決めました。

―なぜ、一般入試とAO・推薦入試を両立しようと考えられたのでしょうか?

チャンスを増やしたかったことと、東工大は一般入試で物理が必要になので、入学するには総合型選抜を受けるしかありませんでした。また、「国立大の理系学部に行きたい」という気持ちが強かったので、AO・推薦入試で早い時期に合格を一ついただいて、高3の秋以降は国立大の対策に力を注ぎたいと考えていました。

とは言え、受験した私立大学ももともと憧れを抱いていた大学だったので、合格の報せを受けたときはとてもうれしく思いました。もし東工大やほかの国立大学がダメだったとしてもここに行けるんだ、と思うと、落ち着いて勉強に臨むことができました。

一般対策は塾で、AO・推薦対策は自力で

―一般入試とAO・推薦入試、それぞれをいつ頃からどのように準備していたか、お聞かせください。

一般入試を本格的に意識し始めたのは高2の秋頃です。塾に入って、数学、化学、英語の対策を始めました。生物はもともと好きだったので、受験期に入るよりも前から自分で勉強していました。高3になってからは、東工大の総合型選抜や国立大の一次の準備も兼ねて共通テストの勉強をメインに、国立大の二次試験の対策に力を入れましたね。

AO・推薦入試の準備を始めたのは、高3の夏休みです。塾には行かず、自力で私大のAO入試の志望理由書や出願書類を仕上げ、学校の先生に添削をしてもらいました。

東工大の総合型選抜は、一次試験で共通テストのほかに志望理由書も課されますが、字数がそれほど多くないことと、私大のほうで準備した志望理由書と重なる部分もあったので、そこまで多くの時間は必要ありませんでした。二次試験で生物の筆記試験と口頭試問があるので、その準備をしていました。と言っても、筆記は一般入試よりも少し応用度が上がるくらいなので、特別な準備をしたわけではありません。口頭試問では、回答した内容を口述できるようになる必要があるので、主にその練習をしました。

―両立する過程で、もっとも大変だったことは何でしたか?

私大のAO入試の書類作りが思った以上に大変で、夏休みの時間の使い方に苦労しました。一般入試の勉強に割くべき時間の多くを書類に費やしたので、不安だったことを覚えています。

また、もともと高1の夏頃から高3の夏まで、有志で集まって化学分野の研究や成果発表を行っていました。その活動にも時間を使いたかったので、余計に時間配分が難しかったのだと思います。研究活動では「AO・推薦入試の実績作りをしよう」という気持ちはあまりなく、純粋に好きなことをやっていた、という感覚です。

―2つの入試準備を両立するために、どのようなことを意識していましたか?

わたしは、「一般入試に重きを置こう」と最初に決めていました。一般とAO・推薦、どちらに重きを置くかを決めないまま受験期に入ってしまうと、スケジューリングが難しくなり、どちらも中途半端になってしまうのではないか、と思いました。そのため、AO・推薦入試はあくまでも「プラスアルファ」として、最小限の時間で準備をするとあらかじめ決めておきました。

一般の勉強の息抜き代わりにAOや総合型選抜の準備をしていたので、どんなに書類や面接の準備が忙しくても、一般入試が全く手つかずの状態になることは避けられたのだと思います。

―試験直前期はどのように時間を過ごしていましたか?

私大のAO入試の出願直前期は、一般対策の塾の宿題をこなし、それを終えてから書類作りをしていました。それまで一般の勉強は毎日必ずしていたのですが、面接試験の本番直前の数日は予想外に気持ちが落ち着かずソワソワしてしまい、勉強できない日もありました……(笑)。こんなに緊張するとは思わなかったので、ちょっと意外でしたね。

東工大の総合型選抜は、一次試験の発表の3日後が二次試験だったので、その3日間はすべて二次の筆記試験と口頭試問の準備に費やしました。

「大失敗」からの大逆転

―それぞれの試験当日の手応えはどうでしたか?

私大のほうは、明確な手応えはないものの「大失敗はしなかったな」という感じでしたが、東工大のほうは、試験を終えた直後に「絶対に落ちた」と思いました。口頭試問で間違えた答えを言ってしまったり、教授からの質問に答えられなかったりした場面があったので。

―東工大の二次試験を終えたあとは、どのように過ごしていましたか?

二次試験当日はショックで落ち込みましたが、「とにかくやるしかない」と、次の日から気持ちを切り替えて国立大の二次試験の準備に取り掛かりました。やはり、秋に合格をひとついただいていたことは大きな支えになりましたね。これがなかったら、精神的にかなりつらかったと思います。

―合格の報せを受け、どのような気持ちでしたか?

「受かるわけがない」と思っていたので、とてもびっくりしました。自分の選択科目では東工大の一般入試を受けられないので、総合型選抜を受けてほんとうに良かったです。もともと一番憧れていたので、迷わず入学を決めました。

一般とAO・推薦、どちらに重きを置くべきか

―これから一般入試とAO・推薦入試の両立を考えている受験生に、どのようなことを伝えたいですか?

一般入試とAO・推薦入試を併願するのであれば、まずはどんな形式のAO・推薦入試があるか、しっかり調べておいたほうが良いと思います。一般の準備と両立しやすいAO・推薦入試を選べば、負担が少なくて済むはずです。わたし自身、現役時代にもっと色々な大学の試験形式を調べていれば、夏休みに私大のAOの準備で手一杯にならずに済んだかもしれない、と感じています。

また、先ほどの話と重なりますが、一般とAO・推薦のどちらに重きを置くかを最初に決めておくと、時間の使い方の見通し立てやすくなります。時間配分やスケジューリングができていると、焦ることも減るはずです。

「全滅なら浪人」の覚悟があるのであれば、AO・推薦入試に比重を置いても良いと思いますが、個人的には、一般に比重を置いて良かったと思っています。たとえば、AO・推薦入試に8割の力を使ってしまうと、もしAO・推薦入試がすべてダメだったとき、一般入試も間に合わず、共倒れになってしまう可能性が高いのではないでしょうか。そうならないためにも、一般入試を前提に、プラスアルファでAO・推薦入試と考えておくほうが、より両方の入試に集中できると思います。

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