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慶應義塾大学の総合政策学部・環境情報学部(SFC)では春AO、夏秋AO、冬AOと年3回のAO入試を実施しています。春AOと夏秋AOは日本語でも英語でも出願可能ですが、冬AOは英語での出願に限られます。また春AOと夏秋AOは2段階選抜で2次試験として面接が課されますが、冬AOは出願書類だけで審査されます。ただし、冬AOは面接の代わりとして出願書類に3分のプレゼンテーションビデオが含まれます。春AOは現役の高校生は出願できず、冬AOは海外の高校を卒業するかSAT/ACT/IB/GCE A-levelを取得する必要があるので、日本の高校生の多くは夏秋AOを目指すことになります。一方で、春AOにおいては5月に出願してその年の9月に入学することが可能なため、3月に高校を卒業する人が浪人期間半年で大学に入学することも可能です。

慶應SFC年3回のAO入試

2023春AO

すでに募集要項が公開され、日程も発表されています。2023春AOで合格すると2023年9月に入学することが可能です。

出願期間

オンライン出願:2023年5月8日(月)10:00~5月31日(水)15:00
出願書類の提出(郵送):2023年5月30日(火)~6月1日(木)

1次選考合格者発表

2023年7月6日(木)11:00~7月15日(土)16:59

2次選考試験日

2023年7月15日(土)

2次選考合格者発表

2023年7月19日(水)11:00~

2023夏秋AO

例年ゴールデンウィーク明けに募集要項が公開されます。日本の高校に通う現役生は通常夏秋AOを受験します。

出願期間

例年9月初旬にオンライン出願・出願書類の提出締切

1次選考合格者発表

例年10月下旬

2次選考試験日

例年10月下旬から11月上旬

2次選考合格者発表

例年11月上旬

2023冬AO(グローバル)

例年9月下旬に募集要項が公開されます。海外の高校を卒業しているか、SAT/ACT/IB/GCE A-levelのいずれかを取得する必要があります。これらのスコアを持っていれば日本の高校生でも出願可能です。

出願期間

例年1月下旬~2月初旬にオンライン出願・出願書類の提出締切

合格者発表

例年3月中旬

慶應SFC AO入試の出願要件

春AOおよび夏秋AOの出願要件

春AOおよび夏秋AOについては評定の要件や英語資格の要件はありません。高校を卒業しているか、卒業見込みであれば受験が可能です。高卒認定でも問題ありません。
他に以下のような要件がありますが基本的には誰でも満たしているといってよいでしょう。

– 総合政策学部・環境情報学部への志望理由や入学後の構想が明確であり,第一志望としていずれかの学部での勉学を希望する者
– 総合政策学部・環境情報学部の学習・研究環境を積極的に活用し,入学後の目標や構想をより高いレベルで実現するに十分な意欲と能力を有する者
– 大学教育を受けるに足る日本語能力もしくは英語能力を有する者

冬AO(グローバル)の出願要件

以下のような条件のいずれかを満たす必要があります。日本の高校生には若干敷居が高いですがSAT(日本でも受験可能)とTOEFLを受けていれば出願可能です。

– 日本語でない環境で高校3年間のうち最後の2年間を過ごし卒業または卒業見込み
– SAT/ACT/IB/GCE A-levelのいずれかのスコアとTOEFL/IELTSのいずれかまたは他の英語の資格を提出できる
– International Baccalaureate Diploma、Abitur、Baccalauréat、GCE A-level取得できる

慶應SFC AO入試の出願書類

春AOおよび夏秋AOの出願書類

春AOと夏秋AOの出願書類は例年同様です。ほとんどの書類はオンラインで入力します。細かい入力項目はいろいろありますが重要な書類としては以下が挙げられます。

志望理由書

正確には「志望理由・入学後の学習計画・自己アピール」の文章で書く部分です。2000字以内(英語の場合は4000字以内)という制限があります。SFC AOの出願書類の中で最も重要な書類と言えます。

自由記述

「志望理由・入学後の学習計画・自己アピール」を自由に書く部分です。A4 2枚以内の内容をPDFのファイルにしてアップロードします。パワーポイントやキーノートを利用して作成する人が多いです。

活動報告

これまでに取り組んできた活動やその成果をアピールする書類です。基本的には中学卒業後の活動になりますが、それ以前の活動を書くことも可能です。

任意提出資料

資料として10点までファイルを提出することができます。活動報告の証明書類だけでなく、意欲や能力を示せるものは何でも提出することが可能です。

志願者評価

調査書とは別に2人の方にお願いして書いてもらう必要があります。高校の教員でもその他の方でも問題ありません。要項には「推薦書ではなく評価書として」と明記されています。書式はSFCのサイトで公開されています。

冬AOの出願書類

基本的には春AO、夏AOと同じ内容ですがすべて英語で記入する必要があります。

Personal Statement:Essay

志望理由書に当たる書類です。スペースも合わせて4000字以内、という要件があります。英語の場合、文字数でなく、単語数で指定されることが一般的ですがSFCは文字数での指定になっています。カッコ書きで800 words程度という記載があります。

Personal Statement:Presentation Slides

自由記述にあたる書類です。A4 2ページ分のPDFファイルを提出します。

List of Achievements

活動報告に当たる書類です。中学卒業以降の活動をアピールします。

Optional Materials

任意提出資料にあたる書類です。合計10点までPDF、画像、映像のファイルを提出することができます。

Applicant Evaluation Forms

志願者評価にあたる書類です。2人の人にお願いする必要があります。こちらも”recommendations”ではないということが明記されています。

Three-minute Presentation Video (in English)

志望理由、学習計画、等をアピールする3分間のビデオを提出します。冬AOでは面接がないのでその代わりとなります。コロナ禍の中では春AO、夏秋AOでも3分間のビデオ提出が求められていましたが、2022夏秋AOから廃止されました。

慶應SFC AO入試の2次選考

春AOおよび夏秋AOの2次選考

SFC AO入試の2次選考は面接です。3人の先生による30分間の面接が実施されます。総合型選抜の面接の中で時間も長い方で、かつ、深く突っ込まれることが多いです。

慶應SFC AO入試の倍率

春AOの倍率

現在公開されている結果の中で直近の2021春AOの結果は以下のようになっていました。
出願者数:151名
最終合格者数:15名
倍率:10.1倍
春AO(旧9月入学AO)は比較的出願者数が少なく毎年の倍率の変動幅が大きいですが各学部5倍~10倍程度の範囲に収まることが多くなっています。

夏秋AOの倍率

2021夏秋AOの結果は以下のようになっていました。
出願者数:1137名
最終合格者数:243名
倍率:4.7倍
前年は2020夏AO、2020秋AOと2回試験が行われて出願者数が多く倍率も高くなっていたのですが2021夏秋AOはだいぶ落ち着いた感じになりました。

冬AOの倍率

冬AOのみ2022冬AOの結果がすでに公開されています。
出願者数:271名
最終合格者数:103名
倍率:2.6倍
2011年度からGIGAプログラムとして始まった冬AOは当初出願者数が少なく、倍率も低かったのですが、徐々に出願者数が増え、それなりの倍率になるようになってきました。それでも春AOや夏秋AOと比べると低い傾向にはあります。

関連リンク

慶應義塾大学学部入学案内AO入試:総合政策学部・環境情報学部
https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/examinations/ao-sfc/

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