A方式口頭試問:慶應法FIT入試2024年度に向けて
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慶應法学部FITのA方式の2次選考では論述試験の後、昼休みを挟んで、午後口頭試問が行われます。最初に2分間で自己アピールしてから口頭試問が行われます。口頭試問は与えられたテーマについて面接官と議論するような形になります。募集要項には以下のような記載があります。
従来受験生同士で行ってもらっていたグループ討論に替え、複数の教員と1名の受験生で、口頭で与えられたテーマについて質疑応答を行い、受験生の学問的な理解力や知的表現力などを考査します(約15分)
開始前に自己アピールを兼ねた自己紹介も行ってもらいます(2分)
慶應法FIT入試A方式口頭試問(2023年度)
2022年9月24日に実施された2023年度の口頭試問の内容は以下のようになっていました。
法律学科
法律学科は臓器移植についての問題でした。
「臓器移植に関する問題についてうかがいます。現在の法律では、移植のために自分の臓器を売ることは禁じられています。しかし、現状では多くの人が臓器移植を待っているにもかかわらず、臓器を提供する人の数はわずかです。そのため、本人の自由な意思に基づいて臓器を売ることは認め、移植用臓器の供給量を増やすべきだという意見があります。あなたは、この意見についてどう思いますか。」(慶應義塾大学法学部HPより)
政治学科
政治学科は女性の政治参加についての問題でした。
「女性の政治参加に関してうかがいます。国際的にみて、日本は、女性議員の割合が低い国です。たとえば、今年のジェンダー・ギャップ指数のランキングでも、日本は、とりわけ政治分野の順位が低く、146 か国中 139 位となっており、その主な理由として、衆議院議員の女性の割合が 9.7%にとどまることが指摘されています。このように、女性議員の割合が低い日本の現状について、あなたはどう考えますか。」(慶應義塾大学法学部HPより)
過去実施の慶應法FIT入試A方式口頭試問
口頭試問が実施されるようになったのは2022年度からなので現時点でまだ2回しか行われていません。テーマとしてはグループ討論から引き継がれているので参考までグループ討論で過去に課されたテーマも記します。
法律学科の過去2年のテーマ
法律学科では以下のようなテーマが課されています。
2023:臓器移植の是非について
2022:医師の自殺ほう助について
政治学科の過去2年のテーマ
政治学科では以下のようなテーマが課されています。
2023:女性の社会進出(特に政治)
2022:夫婦別姓制度について
法律学科のグループ討論で過去に課されたテーマ
2020:高等教育の無償化について
2019:女性の社会進出抑制の要因
2018:「地毛証明書」制度
2017:高校生政治活動の事前届け出制
2016:観光立国という政策について
政治学科のグループ討論で過去に課されたテーマ
2020:日本の科学技術力低下について
2019:移民の受け入れについて
2018:小学生の学習意欲について
2017:人口減少に対する政策について
2016:人と人が支え合うネットワーク
慶應法FIT入試口頭試問の準備方法
口頭試問では受験生が答えたことに対してさらに質問がされます。今のところ小論文でもよく扱われるようなトピックが課されているのでまずは論点を押さえて賛成意見の根拠、反対意見の根拠、いずれも言えるようにしておけるといいでしょう。話すのとは異なりますが、ありがちなトピックについて小論文を書くことも口頭試問のよい練習になるかと思います。
最初に行われる2分間の「自己アピールを兼ねた自己紹介」については、基本的に発言したことに対して質問されることはありません。自己紹介は話す内容を用意して何度も練習して、覚えている感じではなく自然な感じで話せるようにしましょう。自己アピールと志望理由(今なぜ慶應法学部を受験しているのか)の両方を伝えられるとよいかと思います。
関連リンク
慶應義塾大学学部入学案内 – FIT入試:法学部
https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/examinations/ao-law/
洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。