上智公募推薦2024年度(2023年実施)概要
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上智大学ではすべての学部学科で推薦入試(公募制)を実施しています。評定や外国語資格等の出願要件を満たしていれば誰でも出願が可能です。全体的に倍率は低め(平均2倍程度)で、一般選抜の偏差値の高さを考えると「おいしい」試験と言っていいでしょう。出願書類と学部学科別の筆記試験、面接で審査が行われます。
上智公募推薦の日程
現時点で2024年度の入試日程はまだ公開されていませんが例年以下のような日程になっています。
出願期間
11月の初旬に出願期間があります。
2023年度は11月8日がWebでの出願締切、11月9日が郵送書類の提出締切(消印有効)でした。総合型選抜の発表は11月以降となっていますが2023年度は慶應法学部や慶應SFCの総合型選抜の最終結果を見た上で上智の公募推薦に出願するかどうかを決めることが可能でした。
試験
上智の公募推薦は2段階選抜ではないので出願した全員が試験を受けることになります。例年11月下旬の土曜日に試験日が設定されます。2023年度は11月26日(土)が試験日でした。
合格発表
例年12月初旬に合格発表があります。2023年度は12月8日に発表がありました。Web出願システムのマイページから確認できるようになっています。
上智公募推薦の出願要件
細かい要件は学部学科ごとに異なりますが、大きく分ければ、学校長の推薦が得られること(日本の高校の現役生)、評定の要件を満たしていること、外国語資格の要件を満たしていること、の3点が求められます。
学校長の推薦
高校ごとに推薦できる人数の制限があるわけではないので多くの高校では希望すれば学校長の推薦がもらえるようです。ただし、欠席数が多いなどの理由で、推薦を拒否されるケースもなくはありません。また、上智が第一志望で合格したらそこに行くつもりということを伝えても、他に出願している総合型選抜の結果が出ていない時点での出願が認められないケースもあります。受験するつもりがあれば早めに高校の先生に相談してみましょう。
評定平均の要件
神学部以外では全体の評定平均値4.0以上というのが出願の要件になっています。神学部は3.5以上あれば出願が可能です。それに加えてたとえば文学部史学科では地理歴史が4.3以上、文学部英文学科では英語が4.5以上、経済学部経済学科では数学が4.5以上、といった学部学科毎に教科・科目ごとの要件があるところももあります。数は少ないですが文学部史学科で日本史Bまたは世界史Bの履修が必要、等、科目の履修を要件としている学部学科もあります。
外国語資格の要件
神学部以外の学部学科では少なくとも英検2級相当以上の語学力が求められます。ただし、文学部英文学科、外国語学部英語学科、国際教養学部以外では、ドイツ語またはフランス語の資格も認められます。経済学部経営学科や総合グローバル学部で英検2級A相当、法学部国際関係法学科や外国語学部英語学科で英検準1級相当、が求められるなど学部学科によってはより高い資格の要件があります。国際教養学部で認められるのはTOEFL、IELTS、TEAPのみでTOEFL iBTで83以上、とかなり高い資格が求められます。
上智公募推薦の出願書類
上智公募推薦ではまず高等学校長の推薦状が必要になります。また調査書や外国語資格の証明書類も必要です。合否の上でより重要になるのは書く内容の自由度が高い自己推薦書および学部学科ごとのレポート課題です。
高等学校長の推薦状
学校長に書いてもらう書類です。実際には担任の先生が書いて校長が捺印するケースも多いかと思います。学校長の公印が必要になります。「推薦の理由」を書く欄が20行近くあるのでなかなか大変ですが変なことが書いていなければ合否に影響を与えるケースはあまりないかと思います。
自己推薦書
募集要項には以下のような内容であることが指定されています。
「志望動機」「学力」「学業成績以外の卓越した能力」「課外活動・社会活動の実績」「特技」等を記述し、自己を推薦する内容であるもの
ただし、これらをすべて含むものである必要はなく、自身のことを自由にアピールすればよいかと思います。学部学科によってはレポート課題で志望理由を求められているところもあり、そのようなところでは自己推薦では他のことを書く方が効果的でしょう。
レポート等特定課題
レポートを求めるところが多いのですが、レポート等、とあるのはレポートを求めないケースもあるからです。たとえば、フランス文学科では2023年度以下のような課題になっていました。
<課題図書>
ジッド作/ 山内義雄 訳 『 狭き門 』( 新潮文庫 )を読んでおくこと。
レポート提出は不要。学科ごとの個別テストの際に小論文が課されるので熟読のこと。
レポートを課すところは短くて1200字、多いところでは4000字のレポートの提出を求めます。文学部国文学科では400字詰原稿用紙10枚以上、という条件がついています。書き方も「ワープロ原稿不可(自筆)」「ワープロ原稿(手書き不可)」「ワープロ原稿可」というように手書きでなければいけないもの、ワープロでなければいけないもの、どちらでもよいもの、と学部学科によって異なります。
上智公募推薦の試験
上智公募推薦の試験は学部学科ごとの個別テストと面接からなります。いずれも同じ日に実施されます。
個別テスト
個別テストの内容は学部学科によって大きく異なりますが小論文を課すところが最も多いです。学部学科毎に特徴のある小論文なので最も効果的な準備は過去問を活用して回答してみることでしょう。文学部英文学科、外国語学部英語学科、国際教養学部のように英語の試験が課されるところもあります。経済学部経済学科では数学の試験、理工学部の3学科では数学や理科の試験が課されます。
面接
試験当日は個別テストを受けた後で面接の試験を受けます。面接の内容も学部学科ごとに異なりますが出願書類や当日の試験について聞かれることが多いです。国際教養学部の面接はすべて英語で実施されます。
上智公募推薦の倍率
上智公募推薦の2018年度から2022年度の5年間の倍率(全学部)は以下のようになっています。
2022年度:2.2倍
2021年度:2.1倍
2020年度:2.2倍
2019年度:2.2倍
2018年度:1.9倍
概ね2倍前後に落ち着いています。2023年度の合格者数は現時点で未発表ですが志願者数は1,107名と前年の1,131名から若干減っている程度で、おそらく倍率も例年と大きく変わらなかったものと思われます。
関連リンク
上智大学 推薦入学試験(公募制)
https://adm.sophia.ac.jp/jpn/gakubu_tokubetsu_ad/koubo/
洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。