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10月下旬、慶應義塾女子高校(以下、女子高)にて学校説明会が開催されました。このレポートでは、説明会の様子をダイジェストでお伝えします。

説明会内容

校長からの挨拶

女子高体育館が満席になる中行われた説明会の最初は校長先生からの説明でした。まず、COVID-19の影響で説明会の開催回を減らしたことや説明会への来場希望を受け付けきれない状況について丁寧にお話なさっていました。
続いては慶應義塾の特色についてです。初等・中等教育の一貫教育校それぞれに伝統がある一方、福沢諭吉氏の思想がどの学校にも通底しています。
そして、女子高独自の特色として女子高の理念を挙げていらっしゃいました。それは「自由、開発、創造」であり、女性への偏見から自由になり、資質を十分に開発し、新しい女性の未来を創造することです。
また、在籍生徒は女子だけなので行事では力仕事等も女子が担当し、人としての自信をつけ、生徒が自発的に考える素地を手に入れます。

また「受験生向けサイト」がリニューアルしました。全て生徒制作の内容ですので是非見てほしいということでした。

卒業生による講演

次に現在報道機関にお勤めの卒業生からの講演がありました。女子高時代はバスケットボール部に在籍し、週6日の活動に精力的な取り組みをしながら1日5食とっていたエピソードがありました。
また、「ジェンダーギャップ指数」において日本が低迷する現状に問題意識が提示されましたが、女子高では自らの道を自らが選択していき「独立自尊」を体現します。
そして、高校卒業後は「人と人が交わり成り立つ社会」に出ていくとし、「自分の足で、泥臭く、力強く」進めるように育ててくれたのは女子高であったというメッセージで締めくくられました。

在校生による学校紹介

当日のコンテンツの中で一番長く設定されていました。また内容ごとに担当生徒が交代しながら説明をしてくれました。
最初は学校生活や授業についてです。放課後と長期休暇は長くなるように設計され、自由に使える時間が長くなっていること、「国語3大課題」などを含めて特徴が紹介されました。クラブ活動は部ごとのスタイルを持ちながら盛んに行われています。
学校行事は「演劇会」「運動会」「十月祭(かんなさい/女子高の文化祭です)」が生徒運営の元、創意工夫が凝らされた内容で毎年開催されています。
服装規定は場面や季節ごとに分けて細かく説明がありました。

主事による説明

最後は主事の先生(教頭先生)から教育の概要についてです。
お話は「設備に自慢はなく生徒が自慢」という女子高の魅力から始まりました。
次に、週6日制や3学期制など基本的な内容を網羅し、大学への推薦については原則全員が受けられることを前提に学部ごとの受け入れ定員や慶應義塾内高校対象の大学説明会の存在など、詳しくお話がありました。
また、多彩な選択科目が用意され、学校独自の奨学金や医師のいる保健室を始めとした充実した仕組みも備わっています。

入学試験

出願は郵送に加えてweb手続きが加わります。
推薦入試の募集人数はここ数年と変更なく約20名、出願資格も例年通りです。また出願資格に記載されている「積極的な活動」は学校の活動に限らず個人のことで良いとのことです。
また「結びに」として「女子だけで伸び伸びと学校生活を過ごし」、「学業や課外活動に積極参加できる」、「切磋琢磨し独立自尊が実現できる人」の入学を待っているというメッセージがありました。

所感と推薦入試に向けて

所感

「設備に自慢はなく生徒が自慢」というコメントに集約されるように感じます。女子高の教育を客観的に見た場合に、奇をてらうことなく基本に忠実な内容に映ります。しかし、授業や試験に取り組む姿勢も当然申し分なく、演劇会、運動会、十月祭のレベルの高さを筆頭に校内の様々な活動が生徒の自律性に基づいて行われています。十分な学力と共に脈々と流れる慶應義塾の精神を礎に女子高の理念である「自由、開発、創造」が有形無形に発揮されているという印象を強くする説明会でした。

推薦入試に向けて

次年度の推薦入試に大きな変更はありませんが内容を確認していきましょう。

出願資格

以下の要件をすべて満たしている者。
ア 2022年 3 月に中学校を卒業見込の者
イ 慶應義塾女子高等学校を第一志望とする者
ウ 出身中学校長の推薦を受けた者
エ 中学校第 3 学年の評定(五段階評価)が以下の条件をすべて満たしている者
a 9 教科(国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術・家庭、外国語) の評定合計が 42 以上である
b 理科と社会の評定がともに 5 である
c 2 の評定がない
オ 中学校入学から 2021 年 12 月末日までの欠席・遅刻・早退の合計数が 5 以内である者
カ 中学生として諸活動に積極的に取り組んだ者

一定以上の成績が求められるとともに積極的な活動に取り組んできたことを伝える必要があります。
なお、校長先生の推薦状が必要であり、求められる内申点や出欠要件、諸活動での積極性などの出願条件は早慶附属・系属高校の中で比べると、最も厳しいものであると言えます。
さらに、私立高の一般入試では通常対象外とされる理科・社会において評定「5」を求める点も特筆すべきです。

出願書類

出願書類は複数ありますが、考えていることや活動してきたことを文章等にまとめて伝える書類が三つあります。
一つ目は、受験生とその保護者が考えをまとめて作成する「入学志願書」です。二つ目は中学校の先生に作成してもらう「活動報告書」です。三つめは活動報告書と内容を連動させて受験生が作成する「資料貼付用紙」です。
いずれも過去、現在、未来それぞれにおける考えや活動を整理整頓し、提出書類を完成させるまでに仕上げる必要があります。

また、「活動報告書」は校長先生の推薦書や中学校発行の調査書以外に作成をお願いすることになります。学校の先生にお願いをするためには、出願までに十分な余裕をもって受験意思を伝達するとともに、綿密なコミュニケーションがとることが必要となります。

書類内容の精度を高くするためには相応の工夫や準備時間が必要となることが想定されます。
受験をされる方は、できる限り早く準備に着手し、時間を味方につけましょう。また、準備の質を高めるためにも、保護者の方、学校の先生にも力を借りましょう。
さらには、周囲の人ではなく専門家としての「第三者」の力を借りるのも選択肢の一つです。もちろん準備をするのは受験生本人ですが、客観的なプロの目線が大いに準備のヒントになるはずです。

私達洋々では女子高・推薦入試の準備を一貫してサポートする講座をご用意し、単なる「先生」ではない各界のプロフェッショナルが、マンツーマンで書類準備から面接までサポートをしております。
また、無料の個別相談も随時行っております。より本人の持ち味を活かした形でこの入試に臨みたいとお考えの方はぜひお問合せいただければと思います。
受付は個別相談申込ページからご予約いただくか、電話またはメールにて行っております。
電話:03-6433-5130(平日1400-2100、土1000-1900。水日祝休み。)
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また、もしご関心がありましたら「洋々の高校推薦対策」もご覧になってください。

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