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7月上旬~中旬にかけて、慶應義塾湘南藤澤高等部(以下、SFC高)ではオンデマンド配信の形で学校説明会が開催されました。このレポートでは、説明会の様子をダイジェストでお伝えします。

説明会内容

学校紹介

説明会の最初は動画にまとめられた学校紹介でした。SFC高は創立30周年を迎え、自分と互いの個性を認める多様性がある環境の中で、異文化交流と情報教育が活発に行われています。
英語教育は高い水準で行われており、世界の課題を多様な視点から捉えることを通じて、世界の共通語・英語の運用力を高めます。
情報教育がもう一つの学習の柱になっており情報コンテンツ制作などを行いながら未来を構想していきます。
SFC高での学びでは「真の学問に根差した情操豊かな創造力」、「深い思いやりと共に本質をとらえた共感力」、「日本文化を大切にしながらグローバルな視点からの判断力」、「積極的に社会に貢献する行動力」が育まれていきます。

部長挨拶

続いてはSFC高の校長先生(部長)からのお話でした。
まず1858から始まる慶應義塾の起源に触れながら、SFC高の目的を示していました。それは「社会的責任の自覚」と「知性・感性・体力にバランスの取れた教養人の育成」とのことです。
また高校3年間で培うことを大切にしている4つの力は判断力、創造力、共感力、そして行動力です。
SFC高での判断力とは語学力、観察や分析する力、基礎学力に基づき、物事に疑いの目を持ちながら正しい判断をしていく力であり、慶應義塾の「実学(サイヤンス)」に当たるものです。
そして、創造力とは本物に触れ、実学に基づく検証を通じて得られた日本人の知性感性に基づく力です。
共感力とは語学力や正確な状況把握をする姿勢とともに多様な価値観を思いやる力です。
行動力とは年齢なりの責任自覚を持ち、感覚に終始せずエビデンスを伴った言動を取っていく力です。

また次年度の入試に向けてのお話もありました。
その前提として昨年度の入試を振り返る場面では、帰国生入試に出願する受験生の英語レベルの高さについて言及がありました。
受験資格はTOEFL iBT70以上、 IELTS5.5以上、英検準一級以上ですが、合格者の多くはCEFR B2以上のスコアを取得しており、英検準一級でもレベルの高い人でないと難しい入試となっているそうです。
全国枠入試の出願資格の成績基準は「出願時において中学校第3学年の9教科の評定(5段階評価)合計が41以上、かつ英語の評定が5で、国語と数学の評定が4以上の者」となっています。
最後に期待する生徒の姿についてお話をなさっていました。そのイメージは、好奇心と向学心を持ち、困難から逃げない、「出来難き」を好む精神の持ち主であるということです。

主事による説明:学校概要と2023入試

続いて主事の先生から学校の概要と2023年度入試に関するお話がありました。
SFC高は慶應義塾内では最も新しい学校の一つです。多様なバックグラウンドを持つ生徒が集まっており、帰国生の割合は20%程度です。2名担任制を敷いており、ネイティブスピーカーの先生がその役割を担うこともあります。
校則はなく、社会の良識に照らし言動に責任を持つことが求められます。
カリキュラムは慶應大学進学を視野に入れたものであり、自己表現や知性・感性・体力のバランスのある教育が行われています。
特に英語教育では習熟度別に2レベルが設けられ、ネイティブスピーカーの先生は9名と数多くいらっしゃいます。
また情報教育も高いレベルで行われており、端末は十分に備えられているとともに持参するデバイスも活用が可能です。

2023年度入試

入試の内容は2022年度から変更されていますが、その詳細が伝えられました。
帰国生入試の出願資格はTOEFL iBT70以上、IELTS5.5 以上の基準を持つ英語資格等があります。
学科試験は国語(課題型小論文)と数学の2科目がそれぞれ45分100点満点で行われます。
また面接は日本語と英語の両方の言語で行われます。

次に全国枠入試についてです。
出願資格は「中学3学年の評定41以上、英語が5、国語・数学が4以上」という成績基準と「充実した諸活動」が求められています。
選考は2段階選抜ですが、1次選考は書類審査です。志望理由1000字、活動報告書1000字を記述する書類があります。
2次選考は面接です。

募集要項の公開は9月1日が予定されています。

その他

上記以外にも生徒プレゼンテーションが行われ、全国枠入試と帰国生入試のそれぞれで受験をした生徒から志望するに至った理由やSFC高在学中の感想などが等身大の言葉で語られました。
また、「バーチャル学校見学」と題して生徒会長が丁寧に校舎を案内してくれている動画も流されました。

所感と2023年度推薦入試に向けて

所感

慶應義塾の中でも最も新しい学校の一つであるSFC高ですが、歴史の育んだ哲学を脈々と受け継ぎながら特にハイレベルな英語教育と情報教育が行われていることが印象的でした。また20%を超える帰国生の多さもあり、多様性豊かなキャンパスであると言えそうです。

2023年度推薦入試に向けて

SFC高では帰国生入試と全国枠入試が行われていますがそれは上記で触れてきた通りです。そこで、それぞれの入試の詳細についてここでは述べていくこととします。

帰国生入試

出願書類の中核をなすのは、「入学志願書」と「活動報告書」であると言えます。
「入学志願書」ではSFC高を志望した理由を記載します。また「活動報告書」ではスポーツ活動、文化・芸術活動、生徒会活動、ボランティア活動などで得られた成果の中で最も自己アピールできるものを選び記入します。

受験生の魅力を余すことなく伝えるためには、各書類に記す素材を吟味するとともにそれらの素材同士の関連性を意識しながら一貫したストーリーを構築することが大切となります。

筆記試験は国語(課題型小論文)、数学の2科目が行われますが、特に国語の課題型小論文のためには入念な準備が必要です。
問題形式は課題となる文章を読んだ上で、受験生の意見を根拠と共に述べることになると思われます。その際、まず正確な読解が求められますし、さらには意見を相手に伝えるための文章構成力が必要となります。

面接は日本語と英語の両方で行われ、英語での面接ではいわゆる面接に加えて250ワードの文章を音読しそれに関する質問も実施されます。基本的な内容として志望理由やSFC高入学後の展望等を自分自身の中で用意しておくことはもちろん、面接官の先生が試験会場で繰り出す質問に対して柔軟に受け答えができるように自分自身の考えや価値観の根本を捉えておくことが大切です。

全国枠入試

一次選考は書類審査です。その中核となる書類は作成の自由度の高い「入学志願書」「志望理由書」「活動報告書」はだと言えます。
「入学志願書」では「本校を志望するに至った経緯」を記入します。記入欄のスペースは300~350字程度です。
「志望理由書」では「慶應義塾大学湘南藤沢高等部で取り組みたいことについて、自分の中学校生活を振り返り、そこで得た経験をいかして何を頑張りたいか」を述べます。記入量は1000以内です。
「活動報告書」ではスポーツ活動、文化・芸術活動、生徒会活動、ボランティア活動などで得られた成果の中で最も自己アピールできるものを選び記入します。
その中では活動内容の概要を記したうえで、その活動を始めたきっかけ・動機を200字以内で述べます。さらには、その活動に取り組む過程で苦労した点(400字以内)とその活動で得た成果(400字以内)を続ける形式となっています。

書類の作成に当たっては帰国生入試と同様に、受験生の語るべき「素材」を集めつつ、その素材同士の関連性を意識しながら一貫したストーリーを構築することが大切となります。
また出願書類は、面接を想定して作り込む必要があります。

二次選考で行われる面接も帰国生入試と同様です。書類で記した内容は確実に理解をしておきましょう。また自分自身の考えや価値観の根本を捉えておくことが大切です。

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また、無料の個別相談も随時行っております。より本人の持ち味を活かした形でこの入試に臨みたいとお考えの方はぜひお問合せいただければと思います。
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