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5月下旬、都立西高校(以下、西高)で塾対象の学校説明会が開催されました。このレポートでは、説明会の様子をダイジェストでお伝えします。

説明会内容

校長挨拶

説明会の最初は校長先生から西高全体に関する説明がありました。

教育の方針

西高は、これからの社会に求められている「状況の変化に柔軟に対応できる力」、「新しいものを作り出す力」、「異なる考えや立場の人をまとめる力」を重視する教育を目指しています。「文武二道」、「自主自律」の教育方針の下で、「国際社会で活躍できる調和のとれた大きな器の人間」の育成を目標としているとのことです。

学習指導

「授業で勝負」が合い言葉です。疑問を持つことや考える過程を大切にしています。
授業は週5日あり、そのうち3日は7コマ授業で(1コマは50分)、水準が高く、かつ進度は早いということです。また、探求的な学習活動が重視されています。

進路指導

将来を見通した進路指導を行っており、大学合格を最終目標としない、とのことです。入学後からのオリジナル「進路ノート」の活用を初めとして、充実した実力テストによる到達度の把握、多岐にわたるガイダンス企画など、大小さまざまな取り組みが行われています。
大学合格実績は堅調です。東京大学・京都大学・一橋大学・東京科学大学の合格者数はいずれも昨年よりも着実に増えています。
難関私立の合格者も多数出ていますが、国公立への志望を強く持つ生徒が多いとのことでした。

入学者選抜:推薦入試

2026年度入試ですが、倍率は男女混合で2.83倍となりました。
2025年度の2.77倍より少し倍率が上がりました。

「おすすめ」6ポイント

西高では様々な取り組みが行われており、代表的な6つが紹介されました。
1つ目は「理数研究拠点校」という理科や数学に関する学習を推進する学校に指定されていることです。その為実験やレポート作成が多く行われ、野外実習をする機会も設けられています。
2つ目は「探究活動の推進」です。1年生はグループで活動し、協力してくれた企業が設定したミッションに取り組みます。2年生は個人での取り組みに発展します。
3つ目は「ICT対応」です。全員がデバイスを所持し様々な形で活用しています。
4つ目は「教養教育」です。大学受験に影響するかどうかではなく視野を広げることを重視した教育が行われています。
5つ目は「言語能力の向上」です。年25冊の読書をすることが推奨されています。
6つ目は「グローバル化への対応」です。「GE-NET20」という取り組みに参加しています。これは東京都の教育委員会の指定により参加ができるのですが、英語力の向上を目的としています。オンライン英会話、ディベートの実施などを通じて英語運用の4技能を高めていきます。また、次世代リーダー養成プログラムを通じて、100名以上が留学しているという説明がありました。休学して1年間留学する生徒も多いそうです。

そして最後に、高校入学までにやっておいてほしいこととして、
・様々な体験をする
・得意分野をつくる
・じっくりと物事を考える(自分の考えをもつ)
・様々な本を読む
・社会に関心を持つ
といったことが挙げられました。

所感と2027年度推薦入試に向けて

所感

「文武二道」と「自主自律」。この教育方針に基づき生徒たちが伸び伸びと学ぶ西高は自然体でありながら活力のある学校に映ります。

2027年度推薦入試に向けて

西高・推薦入試の特徴は選抜における配点にあると考えられます。
その配点は調査書(内申点)360点(40%),作文300点(33%)、個人面接・集団討論240点(27%)であり、合計900点満点で選抜が行われます。
他校の配点と比べるとその差が明確に分かるのですが、端的に言えば西高の配点は個人面接・集団討論や作文など試験当日に行われる種目に大きく比重が置かれています。そして配布資料によってこれらの得点分布をみると、そのバラツキは比較的に大きいのです。つまり、合否を分けるのは個人面接・集団討論や作文であると解釈ができるということです。中学校での評定が若干振るわなくても、作文と個人面接・集団討論によって挽回できる余地が十分にあることがうかがえるのです。
面接については、受験生の経験や価値観を言葉に置き換えて十分に伝えきることが必要です。さらには西高が求める生徒の像は明確に定められていることから、その視点と自分自身を照らし合わせることがより受験生の魅力を表現することにつながります。
作文は例年ごく短い言葉が提示され、そこから600字以内で陳述するスタイルが取られています。短い言葉に基づいて記していくからには発想力と論理性が求められます。受験生は高校側の「どのように考え、どう表現するのか多面的に見たい」という欲求に応える作文をする必要があります。
面接・集団討論では、「コミュニケーション能力」、「思考力・判断力・表現力」、「リーダーシップ、協調性」、「出願動機、進路実現に向けた意欲」といった観点で採点が行われます。これらも、作文とはまた違った観点で受験生を多面的に評価するための試験であることが伺えます。
最後に、推薦入試にチャレンジする生徒に特に期待する点を校長先生に尋ねたところ、①「リーダーシップをとって周りのメンバーを引っ張っていける力」、②「社会に対するまなざしをもっていること」をあげてくださいました。受験生のこうした資質を、作文とグループ討論で見ているとのことです。
中学校生活を大切に過ごすことは言うまでもなく重要ですが、その上で面接や作文に向けた準備を入念に行いたいものです。情報収集を確実に行い、面接官の先生を前にした時の面接や試験会場で本番を迎える作文で遺憾なく力を出し切ることができるようにしていけると良いでしょう。

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