第28回:体育1

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  SFCでは体育が必修科目とされていて、原則的に第1学年の初学期(4月入学者は春学期, 9月入学者は秋学期)に体育1を履修しなければならない。体育1は、指定されたクラスで毎週1回実施される。ほとんどの授業が自由科目であるSFCにおいて、入学時に振り分けられたクラス単位で授業が行われるのはこの体育1と情報基礎のみ。クラスの友達とのコミュニケーションを取る場としても、かなり貴重な授業なのである。

  では実際にどんな授業が行われるかというと、シラバスにはまず授業の目的として以下のように書かれている。

  目的: 「気づく」 ~集団の中での「個」の発見と身体知喚起~

  体育1では、クラス単位での多様な身体運動体験と活発な対人コミュニケーション、オンライン体力診断、基礎的な身体教養の獲得などを通じて、クラスという集団の中で個人の心身を内観しながら、身体運動・スポーツとの新たな関わり方に気づくことを目指します。

  「集団の中での個」という表現があるように、主にチームスポーツを行う。サッカー、フットサル、バレーボール、バスケットボール、ソフトボールなど。ただどんな種目をやるかはクラスごと・担当の先生ごとに多少の違いがあり、中には学生たちのアンケートをもとに種目を決定するクラスもある。

  最後に、SFCらしい種目を一つ紹介しよう。その名も「ローリングバレーボール」。名前を聞いたことがないという人もいるかもしれないが、その名の通り、座った状態からボールを打って転がして、ネットの下を通すタイプのバレーボールである。健常者と障害者、老若男女問わず一緒にプレーできるスポーツとして、最近注目を浴びていて、SFCでも研究会の活動として大会が開催されるなど、普及活動が行われている。「転がすなんてつまらない」と思うかもしれないが、実際やってみるとスピード感やゲーム性もあり、白熱した試合が展開されとても面白かった。機会があれば、ぜひやってみてほしい。

慶応義塾大学SFC 環境情報学部 水谷晃毅