第2回:インターネット

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  二回目となる更新だが、今回はSFCの名物教授、村井純教授による「インターネット」という授業の紹介をしようと思う。村井純教授は、日本におけるインターネット黎明期からインターネットの技術基盤作りにずっと関わり続けている第一人者であり、IT系を志すSFC受験者は知っていて当然の人物といえよう。1995年の新語・流行語大賞に「インターネット」でトップテン入賞し、受賞した経歴をもち。日本のインターネットの父とされ、「ミスター・インターネット」と呼ばれることもある。英語圏では「インターネット・サムライ」のニックネームを持つ。そんなミスター・インターネットが行う授業は、どのような授業かと言うと、

  この授業はインターネットをキャンパス環境として試験的に運用し、やがて情報社会への大きな貢献をしてきた慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパスにおいて、次の世代の情報社会を構築するために必要な理念、技術、社会制度、マーケットなど広範囲に学ぶことを目的とした授業である。

  本講義では、インターネットとそのサービスを構成する技術とその仕組み、および運用方法について学習し、インターネットが現在のように「接続するモノ」と「接続する方法」両面に対する多様性と「地球全体をカバーする」規模に対する許容性を持った理由と過程を理解することを目的とする。

  具体的には、インターネットの基本的な考え方、コミュニケーションモデル、TCP/IP、およびその上で実現されているサービス(アプリケーション)、ネットワーク運用技術について解説し、インターネット技術と運用方法の本質的な考え方を理解する。また、技術的な議論だけではなくインターネットを取り巻く環境の変化や、新しい技術が世の中に展開していく上での問題について議論および考察を行い、我々はどのようにこれらの課題に対応するべきかを学生と一緒に考えていく。そのため、本講義はシラバスの内容だけでなく、その時々の話題も随時取り入れることとする。 (シラバスより引用)

  この授業は、インターネットの世界の概要を網羅的に取り扱う授業であり、個人的には一年生の春に受講することをオススメする。この授業で取り扱う内容は、その後SFCで毎日パソコンを持ち歩きながら生活する上で必ず必要になる知識であり、社会に出ても情報分野の常識として知っておかねばならない分野である。特にメディアリテラシーの重要性が叫ばれるこの時代に、この授業で得られる知識は必要不可欠といえるのではないだろうか。