第3回:デザイン言語

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  第三回の更新となる、授業紹介。今回はデザイン言語について、お話ししようと思う。SFCを志す学生の多くが、「デザインに興味がある」という発言をする傾向がある。そんな学生たちにとって、このSFCのデザイン言語は知っておかなければならない授業の一つであることは間違いない。

  まず、デザイン言語は大きく分けて二つの種類がある。大きな教室でゲストスピーカーなどを交え、講義形式で進めて行く「デザイン言語」と小さな教室で15人程度の少人数で、グループワークなどを交えながら進めて行く「デザイン言語ワークショップ」の二種類だ。

  前者の「デザイン言語」は、シラバスには『本講義では、デザイナー、建築家、懐石料理の宗家、形成外科医、研究者をゲストとして迎え、インタラクションデザインの実践についてお話を伺います。これらの総体として、デザイン言語の実体である要素とルールを引き出すことが講義の目的です。また自身の問題をデザインとして捉え直し、各自の問題解決に役立てることも期待されます。世界的な活動をされているゲスト講師のお話は非常に刺激的かつ貴重なものですので、積極的な参加を望みます。』というような難しいことが書いてあるが、要は、ほぼ毎回あらゆる分野のデザイナーがゲストとして講義をし、広義の意味でのデザインを学ぶきっかけとなるような、デザインの概要的な授業内容である。時に、大物デザイナーが訪れることもあり、色々な分野の第一線で仕事をしている方のお話を聞く事が出来るので、聴講生が多くいることが特徴的だ。そのため、教室はSFCで一番大きなθ館で行われ、毎年300人近い学生が受講する。

  そして後者の「デザイン言語ワークショップ」は、音楽、プロダクト、映像、グラフィックなど様々な分野でのワークショップ形式の授業が展開されている。ほとんどの授業が10~30人の少人数制で、志望理由書による履修審査を設けている。グループワークをメインとし、レポート提出の他に、最終発表のプレゼンテーションなどで授業の評価をする授業も少なくない。人数が少ないが故、受講する事も難しいが、実際に自分の手と頭を動かすことが多いので、積極的に授業に参加することが出来るというメリットが考えられる。実際に技術の向上にも繋がるためどの授業も人気が高く、何人もの有名デザイナーが授業を担当している。履修審査を通過する事が出来るかどうかが、まず第一の関門だ。

  デザイン系を志すのであれば、「デザイン言語」を一年生の春に受講することを勧める。デザインという概念を広義で捉え、網羅的に学ぶということは視点を養う上で大きな役割を果たすであろう。