第10回:パブリックリレーションズ戦略
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誰もが知っている大きな企業が、平気で大きな嘘をつく、そんな世の中になってしまった。そのたびにテレビや新聞で「謝罪会見」の様子が報道される。もちろん悪いことをしたから「謝罪」会見なのだが、その会見のやり方にも、良し悪しがある。 「パブリックリレーションズ(PR)」とは、「広報活動」のこと。この授業では、企業の「広報活動」について扱う。
冒頭で挙げたような、「謝罪会見」というのも広報のひとつの形。授業の中でも、いくつかの企業の謝罪会見のビデオを観ながら、それぞれの良い点・悪い点、また広報がどのように活躍したかというのを分析したりした。
会見だけでなく、「広告」というのもまたPR活動である。たとえば、商品についているパッケージ。いかにして他者の同類商品との差別化を図るか、また消費者の購買意欲をそそるかなど、そこには様々な要素が含まれている。
この授業では、それら様々なジャンルの「広報活動」について、映像や商品など具体的な例を取り上げながら考えていく。教授と学生の間での質疑応答を軸に進められ、毎回白熱した議論が展開される。広告会社など第一線で活躍するゲストスピーカーが招かれるのも、興味深い。
一般教養としても専門分野としても、「面白い」授業であると思う。
慶応義塾大学SFC 環境情報学部 水谷 晃毅