第102回:ネットワーク社会の構築(その1)
デジタル技術とネットワークは社会にさまざまな「つながり」をもたらす。携帯電話が人々をつなぐだけでなく、ICカードなどさまざまな道具と融合することで、新しいサービスを生み出していることに象徴されるように、つながりは、利便性や創造性を生み出す。その力を活用すれば、活力ある新産業や、環境や高齢化などの社会課題に対応できる活力ある社会を生み出すことが可能だ。
ネットワークの力を利用する上では、単にプラス面を見るだけでなく、ネット上の犯罪など、影の部分にも目を向けていかなければならないし、地方や高齢者が取り残される、デジタルデバイドなどの社会的課題についても適切に対処していかなければならない。このコースでは、安全で創造的なネットワーク社会の構築をめざして、諸課題を概観していく。「社会は問題発見解決の中で、自分たちで作るもの」というSFCの精神のもと、極力今日的に具体的に問題となっている課題を取り上げて、それを議論する中で、理論なども紹介していきたい。
(以上シラバスより)
この授業の特徴としては、毎回事前にウェブ上にアップされた課題文書を読み、あらかじめそのコメントをオンライン提出する。授業はそれらのコメントに基づいて行われる。
ネット社会における社会変革に置いて第一線で活躍している方をゲストスピーカーとして招き、レクチャーをしていただくこともある。特に、プラットフォーム構築、ネットワークによるビジネス創造などが扱われる。
ウェブ技術による「つながり」というキーワードは、もはやあえて意識されなくなるほど、われわれの生活に浸透している。Twitter、mixi、facebook・・・すべて人と人のつながりを扱っており、その規模が急速に拡大するいま、社会やライフスタイルを変えるほどの大きな力も持っているのだ。