第11回:スポーツコミュニケーション

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  あなたは、なにかスポーツをやっていますか?

  中学・高校時代、部活動に明け暮れていたという人も多いはず。部活という形ではなくても、クラブチームに所属していたり、地域のチームでやっていたり。いずれにせよ、「スポーツをする」ということに変わりはない。

  またスポーツをするというのは、何もプレイヤーに限ったことではない。「教える」というのも、またスポーツとの関わり方のひとつである。部活には「顧問」、チームには「コーチ」という、「指導者」がいる。コーチをしたことのある人ならわかると思うが、教えるというのも、自分でやるのとはまた違った面白さがある。

  選手と選手、選手と指導者。そんな関係、「コミュニケーション」について扱ったのが、この「スポーツコミュニケーション」という授業である。

  担当するのは、東海林裕子教授。元全日本クラスのハンドボール選手であり、指導者としても女性ながら男子ハンドボール部を指導し、何度もインターハイ優勝などを経験している。そんな名将が教える、「コミュニケーション術」とは。

  トレーニングの期分けやメンタル面のケアなど、幅広い内容が盛り込まれ、たとえば「上級生より強い(うまい)下級生を試合で起用する際の、上級生に対するコミュニケーション」のように、具体的な場面設定に基づく理論も展開される。実際にコーチをやっている私にとっては、毎回とてもタメになり、得るものが多かった。

  ただ座って聞いているだけの授業スタイルではなく、ゲーム感覚の演習・実習を取り入れながら行われる。グループを作って行うものあり、違うスポーツをやっている人の意見が聞けるというのも、面白さのひとつ。また教授の人脈の広さから、ゲストスピーカーが招かれ貴重なお話が聞けるというのも、大きな魅力である。

  「スポーツ」「コミュニケーション」

  この言葉を聞いてちょっとでもドキッとした人は、ぜひ履修をおすすめします。

慶応義塾大学SFC 環境情報学部 水谷 晃毅