第115回:メディア技術基礎(Web)
前回紹介した「メディア技術基礎」と同じ名前だが、こちらの授業では具体的な「Webコンテンツ」を作るための基礎技術を扱う。
最近のウェブブラウザは多様なメディアフォーマットを素材として扱い、魅力的なウェブデザインを実現することができる。本講義は、プラットフォームとしてウェブブラウザを捉え、HTMLやスクリプト言語のコーディングを通して、魅力的な作品を作り上げることを目的とする。
授業は、講義と実作業の2つから構成されている。前半では様々な技術的な説明や実作品の紹介を行い、後半では実際に手を動かしながら得られる理解に重きを置く。
最終的には、既存のウェブデザインアプリケーションに依存しない、創造性あふれるデザイン能力の獲得を目指す。(以上、シラバスより)
授業は二部構成となっており、前半ではHTML+CSSによるスタティックなWebページを作成する。この「CSS」というのが非常に便利で、この部分を変えるだけでWebページ全体のデザインを簡単に変えることができる。(サイトの中身をいじらずに模様替えすることができる、というわけだ。)
後半ではProcessingによるインタラクティブなWebコンテンツの作成を行う。「Processing」という言葉はあまり聞き慣れないかもしれないが、『電子アートとビジュアルデザインのためのプログラミング言語の一種であり、総合開発環境』である。イメージとしては、Javaをよりシンプルにし、視覚的フィードバックが即座に得られるようグラフィック機能に特化したものだ。
授業では各自がラップトップPCを持参し、エディタをダウンロード。実際にその場で手を動かしてプログラムを書きながら進められる。TA/SAによるサポートも充実しており、実践的なスキルを身につけることができる。