第125回:プレゼンテーション技法(その4)

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最終発表は、各自の自由なテーマでプレゼンテーションを行うというもの。これまでの授業で(遊びながら)学んだことを生かし、それぞれ思い思いに発表を行った。パワーポイントを使うかどうかも自由、立ってやるか座ってやるかも自由。真面目に語る者もいれば、特技の歌を披露する者もいて、とにかく個性的なプレゼンテーションばかりだった。

自分はパワーポイントを使ってプレゼンしたのだが、そのスライドを一工夫してみた。パワーポイントというと、一般的には「Microsoft Office」や「Key note」などのプレゼンテーションソフトが有名であり、学校の授業やビジネスの会議においてもよく用いられている。それでは普通過ぎて面白くないと思い、私はインターネット上の「Prezi(http://prezi.com/)」というサイトを利用した。

この「Prezi」というサイト、全部英語なので一見とっつきにくいかもしれないが、実はかなりの優れものである。スライドと言うより、ムービーに近い。一枚の大きな紙に、自分の思い通りに文字や写真・映像を配置し、そこにカメラをズームインさせる。あらかじめズームインさせる地点と順番を設定しておけば、あとはクリックひとつでスムーズに動く。何より、プレゼンテーション全体(紙全体)を俯瞰できるのが良い。一連の発表が終わったあとに全体を表示し、流れをおさらいしたり、質疑やコメントに応じて該当部分を表示したりすることも可能だ。物事の相関関係や、プロジェクトの手順などを説明する際には、特に効果を発揮するだろう。(しかもすべて無料!)

先生からの指摘にもあったが、パワーポイントに過剰な装飾や効果をつけてしてしまい、逆に見にくくなってしまう人が多い。聴き手を引きつけるインパクトを残しつつも、シンプルに。

慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅