第137回:経営統計データベース(その3)

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授業では、中間課題と期末課題の二回、自分自身で企業の経営分析を行いレポートにまとめて提出するという課題が出された。今回は、その「中間課題」について。

中間課題では、さまざまな業種および企業の中から任意の企業を選び、「社会科学情報検索システム」を用いて財務データをダウンロード。授業で学んだ経営分析指標をExcelで計算し、導き出した数値を分析して考察を行う、というものだった。

私が選んだのは「コンビニ業界」。一人暮らしをしている自分にとっては非常に身近な存在であり、なおかつ競争が激しそうな業界、という安易な(?)理由で選んだ。具体的には、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、セブンイレブン、サンクスという一般的によく知られている5つのコンビニチェーンについて、それぞれ経営分析を行い、比較・考察した。

まず単純に利益(当期利益)を年次別に算出し、その推移をグラフで表してみる。これだけでも、素人の自分にとっては十分面白い。さらに授業で学んだ「安全性」や「収益性」「企業力指数」などの項目についても、それぞれ計算して比較してみる。普段コンビニで買い物をする際に、「企業力」まで考えることなんて、まあ滅多にないだろう。予想通りの結果だったり、意外な結果だったりするので、これまた興味深い。

細かい分析結果は割愛するが、総合的に見ると、やはり「セブンイレブン強し」という結論に至った。なんとなくそんな気はしていたが、数値によってそれが証明されると、なんだかすっきりして気持ちが良いものである。

慶應義塾大学 環境情報学部 水谷 晃毅