第20回:空間情報発想

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  「Google Earthによる地球空間や惑星空間のビジュアライゼーション技術、衛星測位と地図情報によるナビゲーション技術、携帯電話やインターネットによるユビキタス環境技術などに代表されるさまざまな技術を、環境資源情報システムとして、またニューメディアやコミュニケーションツールとして多様な視点から捉え、世界・都市・地域・コミュニティが直面するさまざまな課題を思考し、21世紀型のニューライフ・ニュービジネス・ニューソーシャルシステムを創造する発想を展開する。」

  シラバスには科目概要として以上のように書かれている。

  「空間情報」と聞くと、たいていの人はやや難しいものを想像し、とっつきにくい印象を抱くだろう。だが「Google Earth」や「カーナビ」のように、その技術は案外私たちのかなり身近なところで利用されている。この授業では、技術そのものの話よりも、それを「どう利用するか」という「発想」に重点をおいて進められる。

  授業は「情報大航海時代」から始まり、文明の進化に伴ってどのような発展を遂げてきたかについても触れる。戦争、居住環境、宇宙探査など、空間情報技術が応用されているさまざまな分野について、基礎知識を学び、ディスカッションも行われる。最終課題では、グループごとによる都市開発案のプレゼンテーションを行った。

  ちなみに、この授業の担当である厳網林教授を中心とする研究チームは、四川大地震復興プロジェクトにも関わっている。日本国内にとどまらず、世界の第一線で活躍される教授と、熱い議論をかわしてみてはいかがだろうか。

慶応義塾大学SFC 環境情報学部1年 水谷晃毅