第34回:プロジェクト英語(その1)

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 SFCにおいて、英語は「出来て当たり前」。

 大げさに聞こえるかもしれないが、実際まわりを見てみると、本当に英語力の高さは際立っている。特にAO合格者においては、帰国生や留学経験がある人なんてざらで、私の友人の中には、英検1級を通り越して国連英検特A級(国連で働ける資格)を取得している人、TOEFL満点の人までいる。私も純日本人の中では英語が得意な方だが、SFCの中では「人並み」だろう。

 こんな話をすると、「ぁー俺は英語喋れないし無理だ」と諦めてしまう受験生がいるかもしれないが、悲観する必要はない。英語が出来ないAO合格者も、当然ながらたくさんいる。神様レベルから、中学生レベルまで。SFCの英語カリキュラムの特長は、様々なレベルに合わせた授業が展開されている点にある。

 また、SFCでの英語の授業の多くは「IT」を活用して行われる。これも大きな特長だ。高校までのような、教科書を読んでノートを取るというスタイルとは大きく異なる。いい意味で「普通ではない」、SFCらしい授業。どう普通でないかは、追々じっくりと。英語の授業は本当に充実している(かつ私が好きな授業でもある)ため、複数回に分けて紹介していきたい。

 最後に、シラバスからカリキュラムの概要(特長)を引用しておく。大まかなイメージを掴んで欲しい。

1) 学生一人一人が自己責任において学習プランを自由にデザインできる全選択科目制
2) 映像制作、国際紛争、ポップカルチャー、日本文化紹介、環境、NGO、ナショナリズムなど、カバーされているテーマの多様性
3) 少人数制で「使える英語」を重視した発信型教育
4) 原則、英語のみで展開される授業
5)インターネット会議などデジタル技術の積極的導入
6) インターンシップ、フィールドワークなど多様な学習環境
7) スタンフォード大学、ウィリアム&メアリー大学などの海外研修プログラム

 

慶應義塾大学SFC 環境情報学部1年  水谷晃毅