第35回:プロジェクト英語(その2)

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 今回はクラス分けについて。

 クラス分けだが、これは入学直後に行われるTOEFL-ITP(団体向けTOEFLテスト)のスコアによって行われる。具体的には、

GATEWAY(424以下)
A(479以下)
B(480-524)
C(525以上)
D(レベル統合)

の4レベルに分類される(Dレベルの開講は、英語セクションで検討し、特にレベル統合の価値を認めた場合にのみ開講し、必ずしも毎学期開講されるものではない)。 スコアの境界線は絶対的なものではなく、多少の融通が利く。たとえば、実際はCレベルだが自身の判断でBレベルを受講している学生もいたりする。

 一応TOEFLについて簡単に説明しておくと、Test of English as a Foreign Language の略で、英語を母国語としない人の英語力を測る、世界的なテストである。英語圏に留学する際、このスコアによって条件が規定されていることが多い。日本では「TOEIC」の方がよく知られているが、これは日本の企業が就職採用試験などの際、TOEICのスコアを聞くことが多いため。TOEICはビジネス用、TOEFLは留学用、と考えていただければいいだろう。ちなみに、日本人にとってはTOEICの方が受け易いと言われている。

 SFCのクラス分けで用いられる「TOEFL-ITP」は、リスニング・文法構文・リーディングの3セクションから構成され、マークシートで回答する。スピーキングやライティングもありコンピューターで行う正式なTOEFL(iBT)とは異なるものの、高い相互関係があるため大体のスコア換算をすることもできる。自分の実力はどれくらいなのか、留学できるのか、なども見極めることが可能だ。

 ただ付け加えておくと、どのレベルになってもバリエーション豊富な授業が用意されている。「事前に猛勉強して、1点でもスコアを上げる!」という必要はない。むしろ自分の実力で勝負して、実力に合ったレベルに入った方が、後々勉強しやすいのではないだろうか。

慶應義塾大学SFC 環境情報学部1年  水谷晃毅