第42回:総合政策学の創造2

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 今回は「総合政策学の創造」の授業内で行われる実践プログラム、「討論・政策コーカス」について。まずは2008年度「討論・政策コーカス」の内容を紹介したいと思う。(以下レジュメより抜粋)

<道路特定財源をめぐる問題を争点に、ロールプレイングによる討論・選挙を行う>今国会では、道路特定財源の一般化をめぐる問題を争点に与野党の政治家が火花を散らしています。この争点は地方の財源にも関係することであるため、地方首長も黙ってはいません。今年度の「総合政策の創造」では、この問題を争点としたロールプレイングによる討論・選挙を行い、民主主義制度の中での政策についての理解を深めていきたい。

(1). 実施日時「総合政策学の創造」第6回
   事前事後アンケート調査5月13日/6月3日
   選挙活動期間 5月13~26日
(2). 募集(全30名)
  ・立候補者 4名
    福田康夫、小沢一郎、東国原英夫、石原慎太郎
  ・各候補者の政策ブレーン 各5名(全20名)
    候補者ごとに募集
(3). 当日までの流れ
  ・政策調査、立案
   当該争点に関する調査・分析を行い、選挙戦略を練っていく
  ・選挙活動
   5月13~27日
   キャンパス内で場所、時間などを指定して行う
(4). 当日の流れ
  ・候補者による演説
  ・選挙人(立候補者・政策ブレーン以外全員、30人1グループ)による討論
  ・候補者「最後のお願い」
  ・投開票
  ・コンクルーディング・リマーク

私が履修した年には男女各2名が立候補していた。候補者たちは毎日少しでも時間があれば集まり、政策を練っていた。この時期にはメディアセンター内のグループワーク室に行けば必ず彼らが熱い討論を繰り広げていた。昼時に生協前で演説を行ったり、実際に宮崎県に取材をしに行った候補者もいたりと、十分な意気込みが伺えた。彼らの政策はどれもよく練られたもので、投票の難しさを考えさせられた。

開票終了後に候補者たちのあいさつがあった。「私は政策コーカスが大好きになった。何年後化には政策コーカスがやりたくてSFCに入学してくる学生が出てくるまでに、このプログラムが盛り上がってほしい。」というある候補者の言葉が印象に残っている。

                 慶應義塾大学SFC 環境情報学部2年 水谷 晃毅