第47回:スポーツビジネス(その1)

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 スポーツをするのが好きな人、スポーツを観るのが好きな人…「スポーツ好き」は大勢いると思うが、そんなスポーツを「ビジネス」として考えるのが、この授業。その名の通り、「スポーツビジネス」だ。

 スポーツビジネスと聞いて、みなさんは何を思い浮かべるだろうか?一番わかりやすい例が、サッカー・Jリーグ、プロ野球などの「プロスポーツ」だろう。プロスポーツというと華やかなイメージがあり、プロスポーツ選手は小学生の「将来の夢ランキング」でも上位に入る人気の職業だが、そのビジネスとしての側面はあまり知られていないのが現実である。

 本講義を担当する村林教授は、なんとサッカーJリーグ・FC東京の社長。まさにスポーツビジネスのプロフェッショナルである。サッカー好きの私にとって、Jリーグの裏話が聞けるというだけで有意義かつ楽しい時間であり、その上ビジネスの要素が学べるのだ。外部から講師が招かれることも多くあり、プロ野球のマネジメントをされている方や、スポーツのテレビ通信事業に携わっている方など、普段は絶対にお会いすることのない方から、生の話を伺うことができる。

 授業の概要を簡単に紹介すると、基本的には一回完結型の講義形式で、毎回異なるテーマに沿って進められる。スポーツビジネスの学問領域、マネジメント、選手エージェント、SNS、マーケティングや放送権まで、一言に「スポーツビジネス」といっても内容は非常に多岐にわたる。いずれの内容も、私達が現在抱いている先入観やイメージを覆すものであり、また議論や質疑応答も行われるため、それぞれのテーマに対して自分自身で「考える」時間にもなる。

 部活でスポーツをやっている人、もっとスポーツを楽しみたい人、どちらの人にとっても、得るものの多い授業である。ビジネスというと難しく聞こえるかもしれないが、そこに「スポーツ」という言葉が入るだけで、不思議と親しみが沸き、「なんとなく面白そう」に思えるのだ。

 次回は、授業内容についてより詳しく紹介しよう。

                     慶應義塾大学SFC 環境情報学部2年 水谷 晃毅