司令塔なき組織

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ドラッカーが今なおアツい。2010年の「もしドラ」の大ヒットによって、経営の神様と呼ばれるP.F.ドラッカーに再び光が当たることとなった。

21世紀はバンド型、それもジャズバンド型の組織が求められる、とはそのドラッカーの言葉だ。ジャズでは、演奏する曲は事前に共有されているものの、いざ本番となるとかなりの部分がアドリブで演奏される。実際にジャズを聴いていると、「あ、あの曲だ」と分かるまで少し時間がかかることも多いくらいである。バンドメンバーは、観客のノリや他のメンバーの意図を読み、次の節の組み立てを考え、無言のうちにメッセージを発し、お互いの意図を確かめながら一つのメロディーを作る。そこには誰が司令塔か、という上下関係はない。あるのは役割分担だけである。

こうした役割分担は「世界観」の共有があってこそ機能する。「世界観」は目的と言い換えてもいい。自分たちの組織の存在意義、自分の仕事の組織にとっての価値、世の中に対して出している価値、何を一番大切にすべきか。こうした「世界観」を共有せずに割り振られた仕事は、たちまち作業としての意味しか持たなくなり、それをやる人は単なる作業屋になり下がる。作業屋の集合体となった組織は驚くほどもろい。予期せぬ事象に直面した時にそれぞれの個人が対応できないからだ。

「司令塔なき組織」では、全員が司令塔の役割を担わなければならない。それぞれのメンバーは、「きっと誰かが見ていてくれる」と思うのではなく、「時と場合によっては自分が仕切ってやる」というくらいの気概が必要だ。もちろん、そのためには自分のスキルを徹底的に磨くことが欠かせない。が、それ以上に、組織の「世界観」を共有することが大切だ。いくら英語がうまくても、いくら電卓を打つのが早くても、いくら深い専門知識を持っていたとしても、それが組織の世界観に溶け込まなければ意味がない。

運がいいことに、今のところ私は世界観を共有出来る仲間とともにいる。私も含めて、それぞれ技術は発展途上な部分もあるけれども、それでも同じものを共有出来る仲間と一緒にいられることを幸せに思う。これからも彼らともっともっとセッションをしたい。そしてもっともっと沢山の人の心を震わせるメロディーを奏で続けたい。洋々というジャズバンドの一員として。

2011年3月1日、池袋校オープン。洋々第2幕、いよいよ開演。

行くぜ。


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