【2024年度版】慶應義塾大学法学部 FIT入試の全体像
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慶應義塾大学法学部は一般入試の他に、書類審査や論述・面接試験により選抜を行うFIT入試(総合型選抜)を実施しています。
FIT入試は「偏差値にとらわれない人物本位の選抜」を謳っており、受験生と大学とのマッチングを重視しています。そのため、評定平均値による出願要件がない(A方式)など、幅広い受験生が挑戦できる入試となっています。
この記事では慶應義塾大学法学部のFIT入試について解説しています。まずは入試の全体像を理解し、しっかりとした準備をおこなっていきましょう。
目次
慶應義塾大学法学部FIT入試の特徴
評定平均値による出願要件なし(A方式)
慶應法FIT入試にはA方式とB方式の2つの方式があります。
A方式には評定による出願要件がありません。そのため、幅広い受験生がチャレンジ可能です。
一方で、B方式には「指定の各教科(外国語、数学、国語、地理歴史、公民)および全体の学習成績の状況が4.0以上の者」という要件があります。
いずれの方式も、大学で学びたい内容などのマッチングが重視される傾向にあるため、華々しい活動実績がない場合でも合格の可能性があります。
高校卒業後年数の制限なし
慶應法FIT入試は現役生・既卒生に関わらず受験が可能です。高校卒業後年数の要件もありません。そのため現役生のみならず、既卒生、社会人など幅広い年齢層が受験をしています。
各学科80名の募集枠
FIT入試の募集人数は法律学科・政治学科それぞれ80名ずつ(A・B方式あわせて)となっており、総合型選抜の中でも募集人数の多い入試といえます。
A方式の合格者数は法律学科・政治学科でそれぞれ30~40名程度となっており、倍率は法律学科6倍台、政治学科が6~8倍台と、政治学科の倍率が高い傾向にあります。
B方式の合格者数は法律学科・政治学科でそれぞれ60名程度で、倍率は両学部とも2倍~3倍台となっています。
地域ブロック制による選抜(B方式)
B方式では地域ブロック制を導入しています。地域ブロック制とは、全国を7つのブロック(Ⅰ.北海道・東北 Ⅱ.北関東・甲信越 Ⅲ.南関東 Ⅳ.北陸・東海 Ⅴ.近畿 Ⅵ.中国・四国 Ⅶ.九州・沖縄)に分け、各ブロックから法律学科・政治学科それぞれ10名程度を合格とする仕組みです。ブロックは受験生の在籍する高校の所在地で区分されます。
書類および論述・面接(口頭試問)による選考
FIT入試は書類審査による1次選考ののち、A方式は論述試験と口頭試問、B方式は総合考査(論述)と面接による2次選考により選考がおこなわれます。いずれも過去の出題内容や傾向をもとに十分な準備が必要です。
A・B両方式の併願が可能
同一学科であればA・B両方式の受験が可能です。合格のチャンスを広げるためにも、出願要件を満たす場合は、両方式に出願することをおすすめします。
慶應義塾大学法学部FIT入試 試験概要
方式 | 募集 人数 |
現浪 要件 |
評定 要件 |
その他要件 | 1次 | 2次 |
---|---|---|---|---|---|---|
A | 各学科 最大80名 (両方式 あわせて) |
なし | なし | なし | 書類 | 論述・ 口頭試問 |
B | なし | 4.0 | 外・国・数・ 地歴公民も4.0 |
書類 | 総合考査・ 面接 |
入試スケジュール
出願:9月上旬
↓
1次発表:9月中旬
↓
2次選考:9月下旬
↓
最終発表:11月上旬
↓
入学:翌年4月
慶應義塾大学法学部FIT入試 1次選考
1次選考は出願書類による審査です。以下が特に重要な書類となります。
Ⅰ.志望理由書(A・B共通)
志望理由、入学後の学び、将来の目標等について2000字以内で記述します。出願書類の中でも核となる書類となります。
Ⅱ.志願者調書(A・B共通)
これまでの経歴を記入欄に従い記入するのに加え、「今までの人間的な成長」や「大学に期待すること」等、受験生の経歴・知的成長を記述することが求められます。
Ⅲ.自己推薦書Ⅰ・Ⅱ(A方式のみ)
自己推薦書Ⅰは中学卒業後から出願に至るまでの期間の特記すべき活動内容について記入欄に従い記述します。
自己推薦書Ⅱについては、A4 2枚程度のスペースを使い、自由に自己アピールをするものとなっています。
Ⅳ.評価書(B方式のみ)
これは本人が作成するものではなく、在学している、もしくは卒業した高等学校に現在在籍している教員、あるいは学校長に作成を依頼します。高校在学中における実績や学力や性格について推薦できる点について記述が求められています。
慶應義塾大学法学部FIT入試 2次選考
2次選考は方式ごとに選考内容が異なります。
A方式:論述試験・口頭試問
論述試験
論述試験では、教員による50分の模擬講義の後に45分間で論述試験を行います。試験では、法律学ないし政治学の修得に必要な理解力、考察力、表現力などを評価します。
口頭試問
複数の教員と1名の受験生で、口頭で与えられたテーマについて質疑応答を行い、受験生の学問的な理解力や知的表現力等を考査します(約15分)。また、開始前に自己アピールを兼ねた自己紹介を行います(2分)。
B方式:総合考査・面接試験
総合考査Ⅰ・Ⅱ
総合考査はⅠ、Ⅱの2種類の問題が課されます。どちらも400字程度の論述形式の問題です。
総合考査Ⅰ…与えられたグラフや表、データなどの資料から読み取れることを400字程度でまとめる。社会科学に必要な論理的な思考力や考察力を評価する。
総合考査Ⅱ…与えられたテーマについて、400字程度で論述する。想像力、独創性、発想力を評価する。
面接試験
面接官2名対受験生1名の個人面接です。時間は10分程度です。志望理由や出願書類に記載した内容について質問されます。
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