英検2級と評定4.0を大学受験に活かす
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大学入学者のほぼ半数が総合型選抜(旧AO推薦入試)と学校推薦型選抜で占められている今、一般選抜以外の選択肢を考える受験生は多いと思います。一方で高校が一般選抜を重視する姿勢をとって総合型や学校推薦型を使うことを先生が勧めない、というところもまだまだ少なくないようです。高3の終わりまでしっかり学業に励むべきだ、という考えもあるでしょうし、総合型は「逃げ」だ、という妄言めいた発言をする高校の教員もいます。いろいろな考え方があってよいと思いますが、志望校に合格する、という1点で考えると総合型や学校推薦型を考慮した方が可能性を高められるケースが多いです。受験生ごとにその強みは異なるので一般選抜に専念した方が勝率が高まるケースももちろんあると思いますが、主要科目のペーパーテスト一発勝負ではない方が実力を発揮できる人も多いでしょう。
総合型・学校推薦型の検討を強く薦めたい人には様々な属性の方がいるのですが今回はその中でも評定平均と英検に注目したいと思います。総合型・学校推薦型の入試では評定平均4.0以上、英検2級以上を持っていると選択の幅が大きく広がり、合格率を高めることができます。いずれも高校生にとって簡単に取得できるものではないですが、かといってそこまで無謀な目標にはならないかと思います。こつこつ努力を続けることができれば多くの人が達成可能なことかと思います。
評定平均4.0以上、英検2級以上を持っていると有利になる入試として上智大学の公募制推薦入試が挙げられます。上智の公募推薦は全学部学科で募集をしており、募集人員も550人を超えます。中には英検準1級以上のレベルを求める学科もありますが、29学科中25学科は英検2級で受験可能です(そのうち2級Aを必要とする学科が4学科あります)。倍率は全体で2倍程度と低く、人によっては一般選抜よりだいぶ戦いやすくなるかと思います。
上智大学 推薦入試(公募制)
募集人員 556名(2021年度)
倍率 2.1倍(2021年度)
出願 11月上旬
合格発表 12月上旬
主な出願要件 評定平均4.0以上、英検2級以上(他に学部学科毎に細かい要件あり)
審査内容 出願書類・学科個別テスト(小論文等)・面接
(上智大学 公募制推薦入試 公式ページ)
学習院大学経済学部(経済学科・経営学科)の学校推薦型選抜(公募制)も評定4.0以上、英検2級以上で受験できます(他に数学の成績や英検のCSEスコアの要件があります)。こちらも倍率はそこまで高くならないことが多いです。
学習院大学経済学部 学校推薦型選抜(公募制)
募集人員 若干名(合格者は21名)(2021年度)
倍率 1.9倍(2021年度)
出願 11月上旬
合格発表 12月上旬
主な出願要件 評定平均3.8以上かつ数学4.0以上、または、評定平均4.0以上かつ数学3.8以上、英検2級以上(CSEスコア1980以上)
審査内容 出願書類・小論文・面接
(学習院大学経済学部 学校推薦型選抜 公式ページ)
総合型選抜でも評定4.0と英検2級は1つの基準になります。たとえば立教大学では全学部で自由選抜入試という試験を実施していますが評定4.0と英検2級があれば受けられるところが多くなっています。
立教大学 自由選抜入試
倍率 5.1倍(2021年度全学部)
出願 9月下旬
合格発表 12月上旬
主な出願要件 評定平均、英語資格、活動実績等(学部学科によって大きく異なります)
(例)
– 文学部文学科日本文学専修
評定3.8以上(国語は4.0以上)、英検スコア1950点以上
– 文学部文学科文芸・思想専修
評定3.8以上(国語と公民は4.0以上)、英検スコア1950点以上
– 経済学部
評定要件なし、英検スコア1950点以上
– 社会学部
評定要件なし、英検スコア1950点以上
– 観光学部
評定3.8以上、英検スコア1950点以上
– 経営学部
方式A
資格I 評定3.8以上 英検スコア1700点以上(他にスポーツの実績必要)
資格II 評定4.0以上 英検スコア1950点以上(他に活動実績必要)
審査内容 出願書類・小論文・面接
(立教大学 自由選抜 公式ページ)
洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。