【上智大学】推薦入試(公募制)の全体像と対策
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上智大学推薦入試(公募制)の特徴
上智大学の推薦入試(公募制)は学校推薦型選抜で、現役生のみ出願可能です。かつ神学部以外の全学部で評定要件と外国語外部資格試験(*)が課されます。評定平均はおおむね4.0以上、英語外部資格試験は英検2級以上相当を設定する学科が多いようです。多くの外国語系の学部学科では、英検2級Aや準1級以上に相当するスコアが求められます。
一見出願のハードルが高いように感じられるかもしれませんが、要件はそれぞれ異なるため、自分の持つ条件が合う学部学科があるかどうかを探してみるとよいでしょう。以下のページを参考にしてみてください。
各学科の指定する要件(2022年度)|上智大学
(*)ドイツ語やフランス語など、英語以外の試験のスコアでも出願可能です。
試験概要と入試スケジュール
試験概要
試験は、「書類審査」「学科ごとの個別テスト」「面接」の3つを総合した一段階選抜です。
書類は、調査書や推薦書の他、自己推薦書やレポート等特定課題の提出が求められます。課題の内容や量は各学科で異なり、不要の学科もあります。詳細は以下の入試要項で確認しましょう。
2022年度上智大学入学試験要項(レポート等特定課題はP9~P11を参照)
個別テストも学部学科ごとに異なります。小論文試験が課される学科が大半ですが、それに加え、外国語や数学などの学科試験や、総合問題が出題される学科もあります。こちらも以下の詳細を確認してください。
入試スケジュール(例年)
出願:11月上旬
試験日:11月下旬
合否発表:12月上旬から中旬頃
募集人数と倍率
募集人数
例年、各学部学科に大きな変更はありません。2021年度と比較して、理工学部は物質生命理工学科が3名、情報理工学科が5名の募集人数が減少しました。
参照元:2022年度上智大学推薦入試(公募制) 募集人員
倍率
上智大学の推薦入試は、毎年倍率の変動が大きい点が特徴です。また、学部学科によっても変動が異なります。以下の記事で各学部の過去10年間の倍率の変動を紹介しているため、参考にしてください。
神学部公募推薦入試の直近10年間の倍率推移
文学部公募推薦入試の直近10年間の倍率推移
総合人間科学部公募推薦入試の直近10年間の倍率推移
法学部公募推薦入試の直近10年間の倍率推移
外国語学部公募推薦入試の直近10年間の倍率推移
総合グローバル学部公募推薦入試の直近10年間の倍率推移
国際教養学部公募推薦入試の直近10年間の倍率推移
理工学部公募推薦入試の直近10年間の倍率推移
他、参考記事
2021年度上智大学公募推薦入試の倍率が公開されました
上智大学の入試倍率変動、どう見る?受験に臨む心構えと対策
主な出願書類の準備について
自己推薦書・レポート等特定課題
自己推薦書は全学部学科で提出が求められます。内容は「「志望動機」「学力」「学業成績以外の卓越した能力」「課外活動・社会活動の実績」「特技」等を記述し、自己を推薦する内容であるもの」と指定されています。
レポート等特定課題は、学部学科によりテーマや分量はさまざまです。不要のところもあります。
出願書類を準備するうえでポイントとなるのは、自己推薦書とレポート等特定課題に書く内容の棲み分けです。
要項で指定されている通り、自己推薦書には、志望理由のほか、実績や特技など、自身を推薦する内容を幅広く書くことができます。どのような内容を書くにせよ、自分が上智に進学するにふさわしいことをアピールするという位置づけで捉える必要があります。
一方、レポート等特定課題は、学部学科ごとに書く内容が指定されており、中には志望理由や大学で学びたい内容を書くように指定する学科もあります。レポート等特定課題は、無理に自己PRを入れることはせず、指定に忠実に従い、その枠の中でのベストなものを書くよう意識しましょう。
たとえば、レポート等特定課題で志望理由を書く場合は、自己推薦書ではこれまでの活動実績や長所を書くことで、自分自身をより多面的に伝えることができます。自己推薦書とレポート等特定課題、両方をセットで今までの自分とこれからの自分について表現できるとよいでしょう。
また、レポート等特定課題が課されず、自己推薦書のみを提出する場合は、これまで自身が積み上げてきたことと、上智への志望理由の両方をベースに、それらと絡めて自身の長所や大学で学びたいことの展望を組み込むようにすると、バランスの良い自己推薦書に仕上がります。
学科ごとの個別テスト対策について
小論文
筆記試験では、ほぼすべての学部学科で小論文試験が課されます。中には事前に課題図書を読み込むことが必須の学科もあるため、自身の志望学科でどのような試験が課されるかを事前に正確に把握しておきましょう。
文字数や制限時間、テーマは学部学科によりさまざまですが、いずれも各学部学科の特色を色濃く反映したテーマが出題される傾向にあります。ベーシックな小論文の技法だけでなく、学部学科に合わせた対策が必要です。
問題は年度ごとに異なれど、どの学部も毎年の問題傾向はほとんど同一です。ごくまれに小論文の形式が大きく変わる学科もありますが(たとえば、総合人間科学部教育学科は2010年度から2016年度にかけてA4で数枚の課題文を読んで設問に答えるタイプの問題でしたが、2017年度から2019年度は数行程度の問題文のみが課されるタイプに変わり、2020年度からはふたたび課題文を読むタイプへと変わりました)、おおむね過去問をもとに対策をすれば問題ないでしょう。
上智大学は過去3年分の試験問題を配布しています。自身の志望学科の過去問は必ず手に入れて対策をしましょう。
特別入試・大学院入試の過去の入試問題 | 入試案内
面接対策について
上智公募推薦の面接は、自己推薦書やレポート等特定課題など、出願書類について深掘りされる傾向にあります。少人数で密なコミュニケーションを重視している上智だからこそ、受験生一人ひとりの個性と上智との相性を面接で慎重に見極めているとも考えられます。出願書類はかならず手元にコピーを残し、当日どのような角度から質問されても慌てずに答えられるよう準備をしておきましょう。
また、上智の面接では、当日の試験について質問されることがあります。「小論文の出来具合について質問された」「書いた回答について掘りさげて訊かれた」という受験生が複数います。そのため、もし試験で十分に手ごたえを得られなくても、面接で挽回できる可能性があるため、お昼休み中に自身の試験の回答で足りていなかったことや伝えたかったことを整理しておくとよいでしょう。
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