第92回:トルコ人との謎の再会

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突然メールが届いた。
少し見覚えのない外国人の名前が書かれていてローマ字でメール本文は綴られていた。
本文を読んでようやく2年前にトルコ・イスタンブルを訪れた時にお話した絨毯屋の方だということを思い出した。

日本に来るので会いましょうとのこと。
2年近く前のことを覚えていてくれたことはとても嬉しい。

六本木の待ち合わせに向かって久しぶりの再会を果たす。
マンションの一角に招かれ入ると中にはトルコ人が5人くらいいた。ほとんどの人が日本語堪能で話すのには困らなかったが、彼らはお構いなくトルコ語で話し続けていたので全く理解をすることが出来なかったが、初めて日本に来たトルコ人が寿司を見てデザートだと思ったとかそういう話をして爆笑している。

絨毯屋である以上、再会したいという嬉しい気持ちの奥にあるものは見えている。
なかなか言い出してこないなと思ったら帰りがけに軽く私にも売りたそうに聞いてくるがもちろん買える資金も無いので丁重に断った。玄関マットでも数万円って言っていたので巻かれている絨毯は本当に高価なのだろうと思った。日本語も堪能で商売精神旺盛なトルコ人をイスタンブルや日本で見て話していると海外営業について考えさせられた。

商売上手なトルコ人やまたその他世界中の人と対等に交渉を粘り強く行って成功しなければならない。社会人経験が無いので漠然とした考えしか無いのだが、旅先で日本人より圧倒的に主張する人たち、強気な人たちを見ているとやり甲斐と同時に難しさも感じさせられた一時であった。

【写真】=日本で展示していた絨毯、飲み物はラク、別名を「ライオンのミルク」というトルコの地酒。アニスの甘い香り。フェタチーズや、ペーストをつまみながら飲んだらトルコ通なのだとか。

更新:2012-01-21
慶應義塾大学 法学部政治学科 井上貴史