第28回:慶應SFC AO入試の志望理由書8~解決案による差別化2~
2.解決案による差別化の第二回です。
一目おかれるような解決案の見つけるには
広い視野で物事を見ろ!だとか真の問題発見をしろ!などと言われても「一体どうすればいいんだ」と思う方がほとんどだと思います。
しかし、実際に魅力的な解決案を探り当てることというのは、ある程度決まった手法を用い、あとは論理展開を繰り返すことでもあります。
具体的に私が問題解決を図るときいつも意識していることを挙げると、
・全てを疑え
・あらゆるカテゴリーから接近しろ
・論理を通せ
この3つです。これらはこの順番に用いる時もあれば、バラバラな順番で用いていくときもあります。
例えば先ほどの道路渋滞を例にとって見てみましょう。
「道路渋滞している」→「道路の拡張」を前提としてこの話は始まりました。
ここでまず「全てを疑え」です。道路拡張が本当に解決案となるのか?他にいい方法はないのか?果たしてこれで本当に解決されるのか?そう疑った次には「あらゆるカテゴリーから接近しろ」となります。
あらゆるカテゴリーですので、そこにある携帯、さしみ醤油、サイダー、キティちゃん何でもOKです。おそらく、コロンビアのボゴタでは「公共交通機関の利用者が少ない」ことに着目し、そこを問題解決のポイントとしたのでしょう。
あとは論理展開。「公共交通機関の利用者が少ない」=「公共交通機関に魅力が無い」=「公共交通機関は自動車とさほどスピードが変わらない、もしくは遅い」←バス等の専用レーンをつくればよい!といった風となります。
さて、今ここで示したコロンビアのボゴタにおける解決法はあくまで「なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか」に書かれていたものですが、私独自で別の可能性を探ってみましょう。
まずは、「あらゆるカテゴリーから接近しろ」まで戻ります。
そこにある携帯、さしみ醤油、サイダー、キティちゃん・・・。
例えば携帯を使ってみましょう。論理を展開します。
カーナビの普及率がどれほどか分かりませんが、携帯は今やほとんどの人が持っています。
そこで携帯に渋滞情報を伝える機能を持たせ、存在する全ての車に、全ての車がスムーズに移動できる道路を指示できたら、幾分渋滞は解消されるのではないでしょうか?あくまでもこれは、付近に空いている道路がある場合の話ですが・・・。
ここで終わりではありません。さらに戻ってみましょう。
「道路渋滞している」→「道路の拡張」を疑えと指示し、はじめは「道路の拡張」を疑いましたが、「道路渋滞している」自体を疑うことも可能です。
「道路渋滞」→「経済発展の障害」→「逆に地球には優しい」と論理展開して、そもそも道路渋滞は問題ではなかったのだ!道路渋滞を問題とする人間の心自体が問題であったのだ!とすることもできます。
どうでしたか?先ほどの3要素によってどこまでも人を「はっ」とさせるような問題発見、問題解決が可能となります。
次回は、システムシンキングという考え方を紹介します。
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