第159回:「決断」について考える。
先日、研究会で、ハーバード・ビジネス・スクール日本リサーチ・センターの山崎繭加さんをお迎えして、社会人セッションを行いました。
山崎さんは、東京大学卒業後、マッキンゼーに就職。その後東京大学先端技術研究センターに転職。その後ジョージタウン大学で安全保障を学んでいらっしゃいました。大学卒業後、28歳まで2年ずつ違うキャリアへ前へ前へと進んでいらっしゃいました。
それからは、「自分は何をやりたいのか?」「自分って誰なのか」ということを問う、何もしない3ヶ月間を過ごし、現在のお仕事であるハーバード・ビジネス・スクール日本リサーチ・センターでのケーススタディ作りや、東大医学部のプログラムへの参加、個人でインタビューをされています。
そんな中で、山崎さんが決断について話されていました。
今のお仕事につかれるときにした決断で気づかれたことだそうです。
それは、「頭で決断するのではなく、心で決断する」ということです。
これ、すごく私の中でハッとしたことです。
就職先の決断をしたときに、特にこのことを強く感じました。
「やりたいこと」ではなく、「自分に出来ること」をやってしまっていないかを考えてみると、そうしてきてしまっているな、と思っています。
チャレンジしているか、と聞かれると、「チャレンジ」の捉え方はひとそれぞれでどうとでも言えます。
でも、「心で決断しているか」と言われると、自分にしっかり向き合わなければなりません。
皆さんは、心で決断していますか?
もちろん、自分ができることをやっていくことも大切ですが、自分が満足する人生を送るためには、やりたいことを選択していくべきなのかもしれない、と今思っています。
「直感で動く」ということはよくない気もしますが、いきいき生きるためにもそうしたほうがいいのかも?と思っています。
小さな決断から、「心で決める」ということを大切にしようと思っています。
慶應義塾大学 総合政策学部 山本 峰華