第138回:三回目の南三陸

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就活が始まる前に、ラストチャンスだと思い、また被災地ボランティアに行ってきました!

4月、6月に行った、宮城県南三陸町です。
今回の活動は、被災された皆さんはすでに仮設住宅に入られているため、その仮設住宅で行う「ふれあい喫茶」をし、被災された方とお話をする、というものです。

まず、最初に南三陸の町を見に行きました。

そこで驚いたのは二つ。

一つ目は、がれきがほとんど撤去されていたこと。
4月には地面が見えないほどあったがれきがなくなっていました。
まだ、集積場には10m以上がれきが積み上げられた状態ですが、一通り片付けられていました。

そしてもう一つ。
それは、被災地が観光地になりつつある、ということです。
南三陸町には、防災庁舎という、よくニュースでも取り上げられた、多くの役場の方々が亡くなられた場所がありますが、そこには観光バスが止まり、写真がたくさん撮られていました。
広島の原爆ドームのような、そんな存在になっていました。

仮設住宅にも、観光バスが止まっていました。

「ここが仮設住宅です。」
とも言っていたのでしょうか。

私は、違和感を感じました。

被災地の現状を見ることは、とても重要なことだと思いますが、被災された方はまだまだ被災した場所も見ることができないほど傷ついていたり、たくさんの方々が亡くなった場所なのに、「他人」として写真を撮ることは、なにか違うように思います。

私が被災地に数回ですが行き、被災された方の近くにいられるからそう思うのかもしれませんが、ただの観光地になってはほしくない、他人事のように思ってほしくない、と強く思います。

もう12月。
震災から、どんどん日にちが過ぎていきます。
ぜひ、忘れないようにしたいものです。

更新:2011-12-17
慶應義塾大学 総合政策学部 山本 峰華