第166回:石巻で感じたこと~大川小学校~

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石巻で感じたこと〜大川小学校〜

みなさんこんにちは。
AOのSFC出願の方はもうすぐ締め切りですね!最後まで全力で頑張ってください!!

さて、私は27日から一週間、宮城県石巻に行っていました。
始めての石巻でした。

たくさん感じたことがあったので、これから何回かに渡って連載を書きたいと思います。

今日は、大川小学校のことを書こうと思います。

皆さんは、大川小学校、知っていますか?
昨年からよく話題になっていた小学校なので、知っている方も多いかと思います。

大川小学校は、津波によって、校庭に避難していた児童108名中70名が死亡、4名が行方不明という、大きな被害があった小学校です。

ニュースではよく、なぜこの学校の人たちがうまく避難できなかったのか、ということで話題になります。

この写真は、今の大川小学校です。
もう何もかもが津波によって流されました。

私はこの学校に行く前に、よくニュースやドキュメントでこの学校のことを見ていたため、この場所に行くのが少し恐い、そんな心境でした。
「たくさんの子供たちが亡くなってしまった場所」だから、なんだか恐かったんだと思います。

そんな心境で大川小学校に行ってみて感じたこと。
それは、「大勢が亡くなってしまった」ということではなく、そこにいた子供たち一人一人のそれぞれのストーリーでした。

この教室では、たくさんの子供たちが頑張って勉強していたんだろうな、とか、
このグラウンドでは何をしていたんだろう、とか、そんなことを考えていました。

「大勢」が亡くなった、というよりは、一人一人が亡くなった、という事実を感じたのです。

特に、この筆箱を見たとき、この筆箱の持ち主について考えました。

「頑張って勉強していたんだろうな」と思い、
「何が夢だったんだろう」と考えました。

そして、この子の分まで頑張らなきゃいけないな、と強く思いました。

この子供たちは、夢を持っているような元気な子供たちだったと思います。
そんな子供一人一人の思い、一人一人の家族の思いを考えると、自分も頑張らなくては、と思いました。

実はこの思いは、今まで被災地に行った中でも何回かあったんですが、今回は特に強く思いました。

2012-08-06

更新:2012-08-09
慶應義塾大学 総合政策学部 山本 峰華