早慶上智のAO・推薦入試で合格するために必要なこと:全体像(1) 大学が求めているものを知る
これは早慶上智のAO・推薦入試に限らずどの大学のどのような入試でも同じですがまず初めに知るべきことはその大学学部がどのような人を採りたいと思っているか、ということです。一般入試では、課す科目や過去に出題された問題からその大学が採りたいと思う人をある程度推測できると思います。どういう問題が解けると高得点が取れるか≒何が評価されるか、を理解した上で準備するのが効率的、かつ、効果的です。AO推薦入試も同じで、その大学・学部でどんな人材を入学させたいと考えているか、を知ることは、準備の上でとても大事です。
その大学・学部が求めていることを知るためにまずはじめに拠り所となるのは「アドミッションズ・ポリシー」です。アドミッションズ・ポリシーは大学・学部ごとにどういう学生に来てほしいか、ということを明確にしたものです。アドミッションズ・ポリシーと明確に謳っていなくても、学部長の言葉などに欲しい学生像を示していたりしています。たとえば、慶應義塾大学環境情報学部ではAO入試の募集要項に「期待する学生」として「学問分野にとらわれない幅広い視野を持ち、地球的規模で問題発見・解決できるプロフェッショナルをめざし、新しいことに挑戦するチャレンジ精神を持っている学生を歓迎します」と学部長名で記しています。
アドミッションズ・ポリシーは大学・学部がオフィシャルに宣言しているもので最も大事な拠り所です。しかし、外向けに体裁を整える必要があるものなので、大学・学部の本音なのかどうかはよく見極める必要があります。アドミッションズ・ポリシーは大学・学部が理想とする学生の選び方であり、実際にそのポリシー通りに受験生を選抜できているという保証はありません。それは早慶上智という一流大学といわれる大学でも同じです。早慶上智の各学部が実際のAO・推薦入試において、どのような基準で選抜しているか、ということを大学側が明らかにすることはありません。つまり、大学・学部の本音の部分は公にはなっていません。しかし、どのような人が合格して、どのような人が不合格になったのか、という結果自体は外からでもわかります。その大学・学部の合格者・不合格者がどのような人であるかを知ることで、その試験で求められているものを推測することができます。アドミッションズ・ポリシーによって知る建前と過去の合否の結果から探る本音の両面から、大学が本当に採ろうと考えている学生像を理解すれば、自分の目指すべき着地点が見えてくるはずです。
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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。