第30回:エジプト(その2)

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 会議等の公式プログラムを終えた私たちを待っていたもの・・・
「五つ星豪華客船での3泊4日ナイル川クルーズ」でした。
文字通り、あの有名なナイル川を船で下っちゃおう!というものです。

 公式プログラムはカイロで行われていたのですが、クルーズはカイロから少し離れた所から出航するということで、とりあえず飛行機に乗って移動することに。

空港へ行くと、「チャーター機」がドン。

 チャーター機って、ニュースとかでたまに聞く「政府専用機」とか、ベッカム夫妻やハリウッドスターのような世界中のセレブたちの乗り物、っていうイメージだったのですが、それが自分の目の前にあるわけです。念のために、意味を確認しました。僕ら100人くらいで、飛行機を一機「貸し切り」だそうです。うん、やっぱり紛れも無く「チャーター」だ。
 テンションが上がり過ぎてしまった私は、飛行中はずっと爆睡。正直何も覚えていません。

 船も、五つ星ホテルがそのまま船の上に乗っかった感じ。予想以上と言うか、予想通りと言うか、豪華です。ウェルカムドリンクとかあって、サービスも超一流。キャビンのベッドもふかふか。俺の一人暮らし先のベッドより、明らかにふかふか。デッキにはもちろんバーやプールがあって、暑かったので3回くらい泳ぎました。まさかエジプトまで来て泳ぐとは思っていなかったので、肝心の水着を持ってきておらず・・・半ズボンで泳ぎました。パジャマで泳いでいる女の子もいました。
 毎食のビュッフェが美味しすぎてさらに太ったっていうのは、ここだけの秘密で。

 何が言いたいかっていうと、学生かつ一般庶民の自分にとって、こんな経験は本来「夢のまた夢」だということです。もし世界船に参加していなかったら、エジプトに来ることも、チャーター機に乗ることも、ナイル川をクルーズすることも、たぶんなかったでしょう。なにより、ペルーやポーランド、ベネズエラ、ニュージーランドなど、また新たな外国の人たちと一緒に過ごしたことで、さらにネットワークも広がりました。

 世界船事業への参加は、実はほんの「きっかけ」に過ぎなかったわけですね。本当に面白く、いろいろな経験ができるのは、まだまだこれからだ。

慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅