第32回:ラテンダンス(その2)
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「じゃあ、適当に男女1列ずつに並んで~。向かい合った人が、パートナーね。」
エクアドル青年のその指示に、唖然とする俺。 br>え、なに、パートナーってそんな適当に決めちゃっていいものなの?
いいらしいです。 br>まぁ仮に「好きな人とペア組んでいいよ~」と言われたところで、これといって目星をつけてなかった俺は逆に困っていただろうし・・・。
それにしても外国人青年を見ていて常々思ったのは、やっぱりこういうところが日本人男子の弱い所だってこと。外国人青年たちみたいに、もっとこう、ガツガツ行かないと。仕掛ける時はあからさまなくらい仕掛けるんですね、彼らは。お気に入りの女子のキャビン(部屋)の前に、堂々と花束を置いたりしちゃう。すごいよなぁ。
で、完全なるランダム抽選の結果、俺のパートナーは・・・
abbeyっていう、オーストラリア人の女の子になりました。
すごくノリが良くてハイテンションな子。 br>俺と組むことが決まった瞬間に「Yeah, Koki!!!!」って叫んでハイタッチ求めてきたけど、たぶん相手が俺じゃなくても全く同じ反応をしてたと思う(笑)
明るくて、ルックスも美人でセクシーな雰囲気だから、外国人青年たちから大人気。Abbeyと組みたいって心の中で思っていたやつ、実は結構いたと思う。ダンスもすごく上手いから、リードする側としてもやりやすいし。
要するに、まわりから見たら俺は完全にラッキーボーイだったってこと。
でもそれは、のちの練習、そして本番で、さらに実感することになりました。
(続く)
慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅