第50回:自分たちにできること

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地震のニュースを見ながら、仙台に住んでいる船の仲間や、大学のフィールドワークでお世話になった人々の無事を祈る日々。祈ることしかできない自分がもどかしいです。

各国政府からの支援や救助隊の派遣が伝えられていますが、船の事業で出会った世界各国の仲間たちからも、個人的に安否確認や励ましのメールがたくさん届きました。「必要なものがあれば何でも送る」「もうこっちで義援金を集め始めたから」など、あたたかいメッセージばかり。Facebookのプロフィール画像を日本の国旗の写真に変えてくれた人も大勢いて、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。

政府レベルだけでなく、そうした「人と人」というレベルでも、国という垣根を越えたつながりを感じられる。それが、自分を含め「世界青年の船」事業に参加したメンバーにとって、大きな支えであり恵まれている点でもあります。世界中に広がるネットワークを通して、自ら発信することもできます。

そんな環境を最大限に生かして、少しでも被災地の方々の力になりたい。

一緒に世界船事業に参加した他のメンバーも、やはり同じことを考えていました。すぐにSkypeを使って話し合いを行い、Facebook上に被災地支援のためのグループページを設立。歴代の事業参加者に呼びかけると、一日のうちにメンバーは世界数十カ国、600人を越えました。これからまた皆で話し合い、具体的な行動に移していく予定です。

自分に何ができるか、だけではなく、「自分たち」にできることを。世界中の仲間と一緒に考え、やっていこうと思います。

慶應義塾大学 環境情報学部 水谷晃毅